2023年、後遺症は軽いか深いか:中国

集団免疫を得る中国。2023年3月くらいには、一通りの感染拡大が頭打ちになり、中国国民には新型コロナウィルスの免疫が付いてくるのでしょう。

もう一つの免疫。習近平氏を頂点にした政治ピラミッドに対して、庶民は策を練り、一通りの対応ができるようになります。

感染と政治に免疫を付けた中国国民。人流がオープンになっていくと同時に経済活動が高まっていく・・・、が、しかし・・・(ここから妄想)

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集団免疫を付けた中で、「ミクログリアの活性」を示す後遺症患者が出始め、いわゆるブレインフォグ症状が社会問題となる。2022年ころまで "バリバリ働いていた" 人々の生産性が落ちたのだ。

その他に代表的な後遺症として、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などと、罹患後症状は、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般 などの発症が増えた。

庶民は現行政治に対する免疫「上有政策、下有対策」を付けていたが、後遺症により "庶民の政治対策" がかみ合わず、摩擦となって中国国内の都市で騒ぎが増える。

"漢方" で後遺症の苦しみを和らげる研究が進み、徐々に新型コロナ感染以前の社会活動に戻っていくが、"庶民の政治対策" でかみ合わなかった分、庶民は新たな "庶民の政治対策" を生み出し、経済が上向くと同時に暗黙の政治対策で、中国政府の把握しきれない "庶民の突然変異" が進行した。

違和感を覚えた中国政府は、オープンな姿勢から "引き締め" 政策に逆戻りし、「反汚職」を前面にする政策を打ち出す。これにより、再び、中国経済は下向きになり、後遺症に苦しむ庶民は落胆の色を濃くしていった。一部の庶民は暴力的な騒ぎを起こし、緊張が走る。中国は、”庶民の突然変異” と政治免疫機能との葛藤により高い熱を発していく。

国内情勢が低迷し荒れてくれば、政治の定石として「外に脅威」を作り出す。台湾海峡の軍事緊張を増す政策をつぎつぎに打ち出し、国民に緊張を強いる。近隣諸国と西側諸国にも緊張を強いることとなり、各国の防衛戦略が臨戦に近づいていく。

それまでは、中国の経済上向きに合わせて、台湾の庶民は「大陸政府容認」の動きを深めていたが、"引き締め政策" 以降、例外なく「台湾を守り抜く」姿勢に転換し、臨戦態勢に協力するようになった。

台湾に加勢する近隣諸国と西側諸国。最新鋭の武器が中国政府と台湾へ大量に流れ込み、消費しないわけにはいかなくなる・・・

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これ以上書くのはどうにも気が滅入るので筆をおきます。

強権・専制 の政治では、トップが決めたことは何が何でも実行に移す傾向がありますが、その政策すべてが "妥当" とは限りません。うまくいかなかったらそれを埋め合わせる政策を打ち出し、さらに上書きする政策を打ち出す。そうするうちに解決すべき課題を見失い、見当違いの強権発動が続くのです。

あたらしい中国政府の皆様には、できるだけ多様な意見を吸い上げる仕組みと仕掛けを動かしてほしいと願っています。そうすることによって、解決すべき課題を見失わない-多方面から検討された政策を適宜打ち出して、"庶民の突然変異" による高熱を発しない政治を行えると思うのです。

わたしは、安定した持続可能な発展を中国に望みます。ともに発展する隣国であるためにも、様々な後遺症を克服していただきたいと願っています。

参考資料:
・ナショナルジオグラフィック「コロナ後遺症の4割が苦しむ『脳の霧』、脳内伝達の破壊が一因か
・公益社団法人日本生化学会「ミクログリアによる脳の恒常性維持とその破綻としての脳疾患
・厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A

#日経COMEMO #NIKKEI

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