水素需要は家庭から。省エネもね!

ということ。需要を喚起せねば、ブルーでもグリーンも「水素エネルギー経済圏」は成立しません。同時に、非効率な水素エネルギーの供給や消費を野放しにすれば、その先の科学技術の発展を遅らせることになります。

経済が高まって「必要・欲しい」が旺盛になって、科学技術がそれに応えていく。できれば、日本が世界をけん引していく。それを2023年以降、水素エネルギー消費が目覚ましくなるように政府が後押ししていく。それが、理想だろうと思うのです。

否、現実にしなければなりません。

まずは、コージェネレーション(熱源供給)。熱と電力を効率よく発生し供給する簡易型システムの普及です。マンションなどの集合住宅から改装がはじまるとよいのかもしれません。ちょっとした家庭用機器類に水素系燃料電池を組み込んでみる。充電から(水素)充填へ。そういったところから、需要を喚起することが大切だろうと思うのです。

「できることからコツコツと」は、私の好きなやり方ですが、残念ながら、こと水素利用においてはアジャイル(俊敏)でなければなりますまい。動きの鈍くなった日本は、あの「軽薄短小」を思い起こさねばなりますまい。

「身軽に素早く」がこれからのキーワード。

思いついたら即実践。それを後押しする社会。その基礎を構成する水素エネルギー。そんな仕組みの中で日本は隆盛していくのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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