通貨と言語を基軸にすれば大王になれるが

ファイブアイズ:アメリカ合衆国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド

ファイブアイズ連合体(私的解釈):日本・ドイツ・フランス・韓国・インド

基軸通貨:ドル、言語:英語

これだけの列挙で、ほとんどの人が様々に想像できる現状があります。この連合体が世界に君臨しているといっても過言ではない。経済にせよ軍事にせよ、ある意味、世界を意のままに動かせる連合体なのでしょう。

第二次世界大戦後、当たり前になった基軸。それにどこか疑念を持たざるを得ない現象があります。

極端な格差。

貧富でもあり地域でもあり発言力でもあり。連合体に属さなければ格差の中に置かれ、ガラスの天井を打ち破れない。天上人と地底人くらいの差を感じるのは、言い過ぎではありますまい。

基軸がルールを決め、そのルールで格差が生まれ、基軸の都合に沿って改訂され、再び基軸が天上にある。

その基軸を暴力により破壊しようとする試みが、欧州に現れた。ユーラシア大陸の東端にも連帯しそうな長期政権が誕生しようとしてる。この国々は基軸の中で経済を回していて各々に優秀な分野を持っていながら基軸の天井を壊せないでいるのです。

基軸による緩やかな連合体で、その範囲の人々を安定と平和の中で繁栄を約束していく。そのツールとして民主主義がある。私はそのように解釈しています。

基軸は大王として君臨するも、民の思う社会を後押しし、民の思う幸せを温かく見守る。ですが、基軸の天井人のなかでも格差が現れ、二番手三番手はそれ以上になれない厳密な隠れた仕組みが存在する。

天井人(自由人)。それになれるのか。なれないのなら、

いつまでも格差の中で屈辱を感じ続けることはできない。ガラスであれば突き破ればいい。ですが、ガラスも多層化されていて、突き破っても突き破ってもガラスは天井人を透明の先に浮き出している。ガラスを通して視た天井人の表情は、ゆがんで冷淡に冷笑しているように見える。

突き破ったガラスは天から降り注ぎ、突き破ろうとした者たちへ突き刺さっていく。その割れたガラスは "経済制裁" と呼ばれている。

だが、多層を誇ったガラスも経年劣化を現し始め、天井人の重量を支えられなくなっています。インフレが重量をさらに増していき、突然、天井人の足元に大きくひびが入る時が来る。

二番手三番手から崩落に引きずられる。最後に五つの目だけが残る。ぎらぎらとくるくるとよく回る大きな目だけがぎょろりと現れる。


#日経COMEMO #NIKKEI

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