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固定費が変動する時代へ

固定費の代表格「人件費」。そして「家賃・リース費・水光熱費」。

リアルタイムに変動する時代が来そうです。なぜか。それは「最適化」が世界を覆うから。妄想でしょうか。コロナの影響でそう思えなくなりました。

「豊田社長の会見」で見えたのは「大企業は少量の供給不足で立ち行かなくなる」ということ。これは、製造業に限ったことではなさそうです。何かの供給が滞ることは、即、経営の生死に関わる。

そこで登場するのが「最適化」です。トキはリアルタイム。供給拠点も常に変動する。その変動はやがて「人件費」など必ず出費する費用に影響をあたえます。

「定住」がナンセンスとなります。つまり、一つの組織に ”定住” することや、人通りが少なくなる場所に ”定住” することや、一時的に税が低いところに ”定住” することが、「最適化の敵」となるわけです。「定住」しようとすれば、それなりにリスクを負うことになります。それは、環境・災害などのリスクと等しくなります。

まず、「最適化」の流れに乗り切れなければ淘汰されます。それは、企業も労働者も等しく被ること。どんな「最適化」が最適か。それを読み切る能力が双方に求められています。

その最適化を支援するのが、量子コンピューターやDNAコンピューターなどの新しいコンピューティング。そこへ優秀な人材と組織が雪崩を打って集まっていきます。リアルタイムで「絶妙な疎密」を導き出し、それを構成する要素(ヒト・カネ・モノ・トキ・ココロ)を組み合わせてくるのでしょう。ヒトに関しては「個人情報」が重要なファクターとなります。

ただ、変動ばかりでは「弱肉強食」的生き残り社会を形成してしまいます。「生まれて存在することに意味がある」社会にしなければなりません。生き続けるためのセイフティネットが必要です。例えば、ベーシックインカムギャランティ制度。変動の中で沈んでしまいがちな存在でも、生き延びられる仕組みです。

コロナで淘汰されるのは、なにか。新しく再構築される社会とはどんなものなのか。そこに自身は存在できるのか。今、私たちに問われている課題なのではないでしょうか。

#COMEMO #NIKKEI

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