中妄想:経済難民現出国への内政干渉連合設立

「経済難民を出してしまう国を取り締まれ!」。欧州やUSAやグレートブリテンやら、西側の民衆から聞こえてくる騒がしい妄想に取りつかれてしまいました。*****

「安くてよく働く労働力が欲しいだけで、俺たちの安らかな毎日を脅かすニンゲンはいらん!残留している奴はとっとと生まれ故郷に還すんだ。それにかかった金は全額その国に払わせてやる。あの国に "労働力供給だけできる政権" を打ち立てろ!俺らの言うことを聞く使い勝手のいい国に仕立ててやる!」

「おれらが頭で稼いだ金を、なんであいつらに奪われなきゃならんのだ。おれらの祖先が築いたこの美しい文明を、なんで壊されなきゃならんのだ。おれらの子供がなんであいつらの子供に脅されなきゃならんのだ。ゆるさん!」

「あたしが生活のために同胞より安い金でなんとか仕事に就いているのに、あいつらが仕事を奪ったんだ。あたしたちが貧乏なのは、あいつらのせいだ!追い出せ!追い出せ!」

「ママ、こわいよ。全然話が通じないんだ。何言ってるかわからんのにこっちをにらむンんだ。なんで、あんな奴らがここにいるの?いないでほしんだけど」

これらを、西側の選挙で映像として流し、デモ行進でシュプレヒコールを唱える。「あいつらの国を乗っ取れ!、いうこと聞く国にしてやる!」

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もう、これを書いている途中で、うんざりしてきました。自分の中にこれを書いてしまえる "排他主義の存在" がうごめき出すのが分かったのです。書いて表現するだけで、その存在の目鼻立ちがはっきりしてくる。これは脅威です。

それは、直感的になわばりが荒らされていると判断し行動を起こす、あの "本能" のことです。

「出て行け!さもなくば、お前らの国を乗っ取るぞ!」

何重にも柵(策)を施した国境の内側から聞こえてくる騒がしい声。それは、空間を伝播し日本へやってくる。それがいつなのか。その時、自分はどうしているのか。どうするのか。

本能と建前の両立。その違和感をもったまま、その未来を見つめているのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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