掘るから採るへ、燃料革命・・・なのだが

記事にある通り、燃料は「掘るから採る」へ猛スピードで変わっていくのだろうと思うのです。

バイオ燃料(ネット参照):生物体(バイオマス)の持つエネルギーを利用したアルコール燃料、その他合成ガスのこと。
とあります。

おそらくガス化や合成にお金がかかるのだとすれば、カロリーは低いけれどそのまま燃やしエネルギーにする方法が発展途上国で採用されるのでしょう。

ただ、この革命に要注意なのは「食料とバイオ燃料、どっちが儲かる?」ということ。発展途上国では可処分所得の多いほうが人気となり、生産を委託した企業も量を念頭にしています。したがって、食料と被る品種は、食料の負けとなるのです。同時に生産に適している土地も食料には割り当てが少なくなってしまう。有名なのがトウモロコシ。それに続く、"食料負け" の構図は世界のリスクを高めることになります。

食料は生物の根幹。ここが揺らげば戦争が起きるのは歴史が証明しています。SDGsを貫徹する前に文明が陥没してしまう。シャレにならないことが起こるのです。

生物としての人間。活きるための経済。両立する方式を早く導き出さないと、両方を失うことになりかねません。経済を快適に動かすためのエネルギー。生物として快適に生きるためのカロリー。両方の出所が同じものであれば、管理できるはず。

やはり、自然由来のエネルギーやカロリーでは限界があるのだろうと思うのです。原子レベルからエネルギーやカロリーに変換できる科学技術を磨く方法がもっとも理にかなっているのだと思っています。

当座、ここ10年ほどは自然由来になるのでしょう。けれども、危機を目の当たりにする事案がたくさん出てくることが予想されます。その時も、"自然由来信仰" にとらわれて本質を見誤ると次の10年はなくなってしまいます。

ここまで来たのなら、科学技術で生き残るしかない。それが、人間の定めと非合理な思いが深まる記事でした。


#日経COMEMO #NIKKEI

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