ならば、最大勢力にしてやる・・・2024年かな

と、追い詰められた強権・専制主義の統領は考えるのでしょう。

つまり、議会を戦争遂行賛成や自国第一主義の議員で埋め尽くすということ。自身のドクトリン(前提にしているもの)に賛意を示す議員が多数となれば、「憲法停止」し議会から統領への委任を取り付け、統領が打ち出す政策に反対をしない体制にもっていきます。

これは、友好国にも波及していくはず。強い国の体制が変われば、やがて友好国もなびいていく。その思いが統領に強く貼り付きます。

ですが、実際には容易く実現しない。1900年初頭のような動きをイメージしているのなら「時代は変わった」と後悔することになるのでしょう。

個に目覚めた現代。全体へ無条件に追従する体制にはなりにくい。反対する者たちを滅しても限がない。実は、統領自身が一番よくわかっている。

それを「できるんです、やってのけられるのがあなたです!」と取り巻きが囃し立てる。統領は疑念を持ちながらも、多くの人命を犠牲にしながら虚構の中へ閉じこもっていく。

やがて、国民から見限られた統領は、磔に括られるのかもしれないし、自ら消滅の道を選ぶのかもしれません。そうならなくとも、永久に人々の目に映ることがなくなるのかもしれません。そこだけは、「歴史は韻を踏む」のです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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