来るのはわかっている半導体不況:九州は乗り越えられるか

まさに日の出の勢い、九州の再シリコンアイランド化。これにともなって、様々な企業が活発に動いています。各企業が市場の求める様々な需要に地理条件や生産システムの連携によって、効率の良い供給拠点として整備されつつあります。

経済安保の強化もあって、国内や同じ志を持つ国々の活動拠点となりつつあり、昔存在した「不夜城」のような様相を見せつつあります。

ただ、半導体は有名な「シリコンサイクル」という好不況の波があります。市場の要求に時間遅れの供給で時代遅れの在庫が増えてくる。好況時にどのくらいの先を見こせるか。連携する各社の経営・生産システムの腕の見せ所といったところでしょう。

半導体の製造密度も限界に差し掛かりつつある中、時代遅れの半導体をどのように工夫し需要として長持ちさせるか。半導体を使う企業の知恵の見せ所かもしれません。その結晶が市場で価値として評価されれば、時代遅れの半導体でも需要は喚起できます。「最新鋭の半導体を使わなければ価値がない」とは言えないのだろうと思うのです。

半導体関連の消費者である私たちは、九州の労働市場の活性化を担えるか。

たとえば、時代遅れの半導体を詰め込んだ "あたらしいライフスタイル" の需要を作り出せるか。無理のない欲しい・必要につながるか。その活性を裏付ける 可処分所得のある "はたらく" に満ち溢れているか。

不景気を呼び込まない "九州らしい工夫" を、生産・消費・生活の三面から一人一人創り出していく、その心構えが必要なのだと思っています。

シリコンアイランド九州の復活に向けて(九州経済産業局 参照)

#日経COMEMO #NIKKEI


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