個対個の需要と供給

消費者が各々に持つ価値観。それを数値で表す価格。太古より成り立っていた流通形態が今の時代に再び蘇ってきた感があります。そして、現代は個人情報が電子化されその価値観が売り物となっています。商品も個人も「掘り出し物」がウケるのでしょう。

「さぁ、かってかって!」。商店街のあちこちで大声が聞こえた昭和。なつかしい喧噪が仮想空間で再現されようとしています。ここでは、値付けは掛け合いの中で行われます。高いか安いか。欲しいか面白いか。本来の買うというワクワク感が醸し出されて、活気が湯気の様に上がってきます。

「定価」で経済は大きく発展してきました。完成品を多くの人の手元に届ける役割を果たしてきました。様々なサービスを受けやすくしてきました。ただ、個々の意識が高まり各々の価値観で購買がすすみ、且つ、決済環境が変わると「標準価格」では追いつかない経済となっていきます。供給側はその流れの中で上手に泳いでいけるのか。集団対集団の需要と供給から、電子化による個対個の需要と供給へ。儲けの出し方が問われていると感じました。

一方、定着しない人材。組織の中で個の思いを重要視する人々。組織を永続させるために何をすべきか。日常の「買う」という行為から、逆算して定着させるアイディアをひねり出さねばならなくなりそうです。離合集散を念頭に利益を追求する柔らかなつながりが必要なのかもしれません。

以降、日経新聞参照

「消える街の顔、地域に寒風 百貨店の閉店止まらず 」

「1日100食限定 残業はゼロ 人工知能が事務処理代行」

「企業のSNS炎上 どう向き合う 」


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