妄想:敵を求める中国、脱植民地政策

中国経済の "日本化" が目立つようになってきたとのこと。国内経済や政治がうまく回らなくなれば「外に敵を求める」動きが活発になるのだろうと、ここから妄想 *****

(漢民族にしてみれば)300年近く外敵に抑圧された中で地を這うような生き方を強いられてきた。われわれは中国共産党の下、一致団結し植民地支配を断固粉砕しながら特色ある経済を構築し、世界に影響力のある集団としてさらなる精進により人々へ中国式幸福を根付かせるべく、通貨人民元を中心に脱植民地を共に歩む決意である。

われらの特色ある経済には、アングロサクソン系経済植民地を受け入れる時期があったことは否めない。だが、われら人民の絶世の努力により、経済植民地から脱することが可能となった。今こそ、経済植民地から脱し、その勢いを植民地から脱しようとしている国々や地域に波及させる時だ。ともに戦おう!われらの手で勝利をつかみ取ろう!

2025年、さびれた地方都市。早朝から甲高い声が拡声器から流れてくる。2024年のアメリカ合衆国大統領が選出され、西側諸国の連帯に乱れが見え始めた。力の衰えた旧宗主国と呼ばれる西側の国々や、第二次世界大戦で "占領下" に置かれた国や地域は、「もう、アメリカ合衆国を頭に置く世界経済では回らない」という思いを深くしていく。新興国のデジタル化はリープフロッグ効果により先進国をしのぐ勢いだ。人口では新興国が上回り、その消費意欲は高まる一方で、アメリカ合衆国に頼っていた消費力から新興国の消費力の伸び代に期待する先進国の国々が増えていく。

中国から波及した「脱植民地」思想は、多くの新興国を巻き込みながら通貨人民元の浸透を許し、ドル信奉から脱落していく国が増えていく。「もう、ドルはいらない」と公言する政府高官のコメントが流れてくる。

旧宗主国は新興国と関係改善に全力をあげ、通貨人民元を基軸にした「脱経済植民地」政策にかじを切る。日本も "占領下" におかれていた経緯からアジア各国との関係深化を狙った政策を繰り出し、通貨人民元による決済を増やしていく。

2025年以降、世界は「脱植民地」というキーワードでまとまっていき、国内をまとめきれないアメリカ合衆国は急激に衰退へと向かっていった。

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相変わらず、アメリカ合衆国に危機感を覚えているので、こんな妄想をしてしまいました。中国は生き残りをかけてさまざまに世界を揺さぶってくるのかもしれないという、これも繰り返してきた妄想です。この妄想には、ロシアが入ってこない。それほど、ロシアの存在が私の頭の中かでは鮮明ではなくなりつつある、という妄想でもあります。

ですが、ロシアもウクライナもベラルーシもワグネルも、どちらも、暴力による暴走は止められない。この妄想も付きまといます。

残暑厳しい寝苦しい夜。ぼおぅっとした早朝の頭、危機感だけがリアルな映像をこさえてやまないのです。


#日経COMEMO #NIKKEI

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