浮上する 永世中立 というキーワード

隣国が武力に頼った国であるとしたなら、"永世中立" で自国を守っていけるか、議論が深まりそうな予感があります。

おそらく、チカラによる統治を目指している複数の隣国は、どんな手段を使ってでも手に入れたい国や地域は手に入れようとする。そうなると、永世中立として、どんな防衛があるかできるのか。

民間防衛(Wikipedia参照):武力紛争等の緊急事態において市民によって国民の生命及びインフラストラクチャーや公共施設、産業などの財産を守り、速やかな救助、復旧によって被害を最小化することを主目的とする諸活動

有事に際しては中央政府の計画及び指導にもとづき、地方公共団体の組織の指導によって一般市民が主体となって避難、救援活動に従事する

とも書かれています。

国民皆兵(Wikipedia参照):徴兵により軍籍に入り、除隊後も一定年齢に達するまでは、予備役として出動する義務がある制度

およそ、永世中立を宣言している国では、「民間防衛」と「国民皆兵」の制度が敷かれていると解釈できます。それを、日本でできるのか。

当然ながら「新憲法」を成立させなければならないのでしょう。新憲法議論が一般的に語られることが多くなります。
同時に日本に駐留する米軍をどのように扱うのか整理するのかが議論されることになるのでしょう。永世中立では同盟解消となるからです。

有事となった時、戦費の捻出を国内だけで賄えるか。永世中立で戦争遂行を持続できるだけの経済力を持てるのか。という議論も根底になければ、永世中立は成立しない。

少子高齢化の日本。上記のようなことを考えると、私の中では「日本の永世中立化」は不可能と思えます。ただ、現在以降の科学技術の進展を見込んだ "ネオ永世中立" が構想されないとも限らない。

ウクライナの行方。日本の行方と違わない現実がそこにあります。

#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?