妄想:東側OS登場

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当然ながら人工知能搭載。利用者は人工知能に認められた者たち。つまり、東側のドクトリンと思考に合致した人たちだ。

東側の言う「正しさ」をよく理解し行動する人々。あらゆる自動運転には「東側倫理」が積み込まれている。故に自然と東側の生活様式で人々のくらしが成り立っていく。

強力な指導者が「口酸っぱく正義を説く」必要もない。人工知能による自動統率が「東側OS」で可能となるのだ。

「東側OS」が「不!HET!」と叫ぶとき、利用者は罪人となる。「もっと、自由に使いたい。こうありたいとか言っちゃダメなの?」と問うただけだ。10歳の子供の問いに落第の刻印を押す。

再教育施設へ送られ、一日中、「自由は敵です。腐敗の渦に巻き込まれます。それはあなたを不幸にします。」と教えられる。「OSの言う通り暮らしていれば、とても幸せになります。疑問を持ってはなりません。疑問を持つこと自体、罪なのです。」

来たこともない再教育施設から放り出された子供は、片手に持つスマートフォンの誘導により、無事、家に帰りつく。「ほら、私が導けば、迷うことなく家にたどり着いたでしょ?」、これに「是的!да!」と反射的に応える。そして、子供は空を見上げる。

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OS(Wikipedia参照):operating system:コンピュータのオペレーション(操作・運用・運転)を司るシステムソフトウェア
東側OS(妄想):東側ドクトリンを忠実に実行する(国民)オペレーションシステム

#日経COMEMO #NIKKEI

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