仕様策定01:信頼・信用から生まれる新しい経済

誠実とテクノロジーで経済を回す。古くて新しい手法。

この記事にある通り、「・・・お互いの義務を果たす道徳だ・・・道徳的な国家は、市民との間の社会契約を守らなくてはならない・・・」に尽きるのだろうと思っています。

義務を果たせなくなりそうだと判明した時や、結果的に義務を果たせなかった時は、正直に客観的な指標をもって総括したことを多くの人々に説明する”義務”を負います。

それが、「誠実」なのです。その誠実に応えられる仕組みと仕掛けが「人と人が信じあう電子社会」の源となります。

誠実を積み重ね、故に信頼・信用を得て、故に協力を得ながら自己実現をしていく。故に協力をしていただいた人々に今まで様々な人からいただいた信頼・信用をお返ししていく。これが、「信頼・信用で回す経済」となります。

「人は、生まれながらに誠実である」というのが基本的な姿勢です。ですので、誠実が発現する(すべき)成人までは、「未来に託す信頼・信用」を授けていきます。成人になれば、何度も自身の所作を省みながら未来を切り開こうとします。それは、都度、「新しく生まれた」という解釈となります。故に「最低限の信頼・信用を授ける」べきだと考えています。「常に人は生まれ変わる」を前提としています。

社会に信頼・信用が潤滑にあれば自己実現すべき原資となって、大容量・高速で経済が回っていくのでしょう。ですが、それが「水増し信頼・信用」だとすれば、安易な誠実が生まれ不信が社会を覆うことになります。「安易な誠実と不信」。これを客観的に計測する仕組みと仕掛けが必要となります。それを新しいテクノロジーで発見し是正していきたいと思います。

では、どのように是正するのか。前出の計測ができている状況が前提となりますが、「人と人が信じあう電子社会」システム(以降、本システム)で、信頼・信用の総量と不信数で、予め協議した割合に達した場合に、本システムから信頼・信用の「引き締め」を行います。これは、引き締め情報の共有を促すだけに止めます。そうでなければ「本システムが信頼・信用の全能の神」となってしまいます。「引き締め情報」「誠実不足情報」の配布により、自然の中で関係する人々が自身の判断で調整していく仕組みとなります。調整しつつ共有情報を確かめながら、関係するすべての人が運営に関わるのです。

根幹となる新しいテクノロジー。どんなものが候補と考えられるでしょうか。それは、DNAで森羅万象を表現するテクノロジー。自然言語としてDNAが活きてくる仕組みと仕掛け。ですので、二進数を最小単位にしないテクノロジーとして本システムに導入できたらと考えています。ですが、本システムの基本的な骨格は二進数の集まりから検証していく事になるでしょう。二進数であらわしたDNA言語(仮称)を開発し、それによる信頼・信用の発行・回収を行なえたらと思います。仮想のリボ核酸・リボソーム(DNA言語の一つの機能?)から、新しい自律型モノ・コト(プログラム?)を創り出し、自律型モノ・コトの組み合わせで時々の問題を解決していくテクノロジーが出てくることを期待しています。信頼・信用は、個々に揺らぎながら存在しています。自然の中で揺らぎは育ち、様々に影響しあいながら新しいモノ・コトを創り出し消えていきます。

「信頼・信用の社会を誠実に回していく」。自然に委ねながら互いに影響しあう電子社会。人工知能に依存しない、人が人を必要とする社会に寄与できるシステムでありたいと願っています。


「混沌を読む(2) 資本主義の欠陥、修復を」日経新聞(下記リンク参照)


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