大妄想:東経38度停戦ラインでの終結

結局、ドイツ東西分割や朝鮮半島南北分割などを参考にして折り合いをつけるしかなさそうな予感がしたのです。ウクライナは徹底抗戦を崩さない。ロシアも目的が「ウクライナの非武装化でNATO非加盟」であるなら、現状を闇雲に押し進めるよりほかはなし。*****

国連安全保障理事会は、第三次世界大戦を回避するため、非戦闘地域の線引きを検討し、大枠で東経38度を基準にした停戦ラインを設定する構想に合意した。非武装地帯の構築に安全保障理解参加国が賛意を示し、国際連合平和維持軍(PKF)準備機関を立ち上げた。

ロシアにしても長期戦に耐えうる国内事情ではなくなりつつあり、ウクライナがNATO加盟に走らないのであれば、「停戦」という形にして国内事情に対応できる "余力" を持たざるを得ない。ウクライナも精神的な「祖国防衛」だけでは国として成り立たない状況に切迫感がましていた。

世界各国は目をつむり、ほぼ無言で停戦を受け入れた。だが、この戦争で生命を失い家族を失い信用を失い財産を失い、子供たちの未来を暗澹とさせた責任はどこにあるのか、その問いに誰も答えようとはしなかった。

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妄想にしては、淡泊であります。もっと、憤怒やら失望やら妄想の中でふつふつと湧いている事柄を書き込みたかったけれど、淡々と短く書いてしまいました。心がマヒしているのだと思うのです。

今、この戦争に対して世界の心がマヒしかけています。マヒしそうな心を奮い立たせて、「あるべき停戦」の確立に邁進しなければ、だらだらとマヒしたまま身近なものごとを失い続けることになるのです。

(それにしても、38度というのは因果な数字だなと思いました)

#日経COMEMO #NIKKEI

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