大量生産・大量消費の世界から離脱できるか

現代を表現するとこうなります。あふれるほどの物と消費カロリー("利用" をカロリーに置き換えた場合)。一頭の恐竜と人が同等と揶揄される所以です。

更に大量生産・消費で富が少数に集まり、巨大に巨大を重ねた富裕者が現れます。彼らの欲するカロリーは、地球を飛び抜けるカロリーとなり、肉眼でニンゲンを確認できないところまで離れていっています。

長い休暇明け、人々は大量な生産と消費の歯車として社会に戻っていきます。恐竜一頭と同等の活力は、疲弊・不満も拡大傾向にあり、ひしめき合うには大きすぎる図体をもてあましながら、SNSで互いに強い臭気を放ち、「臭いからあっちへ行け」と排外的行動に出ています。

その中でネズミほどの小さいイキモノが新たな世界を作ろうとうごめいています。寿命は短いがすぐに大人になるイキモノです。子供の数は多いけれど、一つ一つは消費カロリーが少ない。多く生まれて早くに亡くなるイキモノです。そして、自身を守るために集団でコロニーを形成し、世代交代ごとに引き継ぐべき知恵を常に更新し維持できる能力を備えています。

コロニー一つで恐竜一頭分。

私たちはこのままいけば、宇宙からニンゲンを肉眼で確認できない文明へ突き進むのか、将又、カロリー消費の少ない小物だが知恵の継承がうまいイキモノへ "進化" するのか。

大量生産・大量消費のままでは、限られた人しか宇宙に飛び出せない。地球上に、あまりに余った生産物はただただ腐って腐臭を放つだけなのかもしれません。

#日経COMEMO #NIKKEI

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