大妄想:安全保障 この冬、日本海が大荒れする

これは、妄想にしては場違いな途方もない話なので、読まないでいただいてもかまいません。 *****

日本海の冬は大きく荒れる。その荒れる海で異変が起こった。日本が領有権を主張する「竹島」に、ロシア民間船が複数迷い込むように集まったのだ。

そこから、ロシア本国へ向けて「SOS」をしきりに発している。その発信を受信し、ロシア沿岸警備隊が "重装備" で竹島へ船団を組んで近づいていく。

最初に行動を起こしたのは、大韓民国の海洋警察庁だ。竹島に駐留している独島警備隊から連絡を受け、ロシア民間船の海難救助を目的として海洋警察配下の警備艇が竹島に近づいていく。

今度は、ロシア民間船がSNSで「今、韓国軍から我々は攻撃を受けようとしている」というメッセージを発信し始めた。

ロシア沿岸警備隊から本国報道機関へ「現在、我が国民間船が韓国海洋軍から圧力を受けている」と情報発信し始めた。この時点で、日本官邸がざわめき始める。

韓国政府から独島警備隊へ、「今は動くな」という指示が入る。海洋警察の警備艇もロシア民間船を取り巻くようにしつつ、なにも行動しない。

そこへ、北朝鮮がSNSへメッセージを発信する。「敬愛するロシア人が、南朝鮮から攻撃を受けようとしてる」と短めに世界に伝達する。

ロシア民間船がSNSから「韓国政府は、我々を助けようともせず、遠巻きに事態の悪化を眺めているだけだ」と吐き捨てるように発信する。

ようやく、ロシア沿岸警備隊が竹島近海へ到着し、海洋警察警備艇船団を取り囲むように陣を取る。その外側に、北朝鮮の民間船を模倣した小型軍艦がロシア沿岸警備隊の後方を警戒するようにとどまる。

韓国政府は事態を米国に報告し、事態の推移を見守る。

突然、ロシア民間船から爆発が起こる。これは、曳航された無人の船だが、内実を知らない(知らないことにしている)ロシア沿岸警備隊が臨戦態勢に入る。

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こんなことになったのなら、日本政府はどのような対応をとるのでしょう。

領有権を主張している竹島で、"他国" どうしが威嚇しあっている。米国も実情を把握している。だが、米国の思惑を知るすべがなく、日本政府が韓国・米国に問い合わせても、さほどに有意な情報を得られるわけでもない。

同時に、北朝鮮軍の動きが活発になるのであれば、どのような対応を導き出すのか。

この妄想は、尖閣諸島についてもしてみました。他国が複雑に絡み合った臨戦態勢。この状況は、本当に妄想の中だけで現実には起こり得ないのか。

日本を取り巻く情勢は、妄想の中だけの緊張にしたい。そう、強く願うのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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