夏は冬のために、冬は夏のために

狩猟や農耕の時代、夏の間に冬の備え・冬の間に夏の備えをしていました。

夏の終盤は作物がなくなります。実を成す秋直前の事です。故に、前の冬に秋までの食糧を準備するのです。

冬は乾燥し雨量が少ない。この時期に水路などの水回りを整備します。木の伐採なども行い周りの環境を整えます。これにより、夏場の自然災害を極力少なくするのです。同時に、動植物の健全な豊饒を整えるわけです。

同じように、地球の周期的変動に人間は心して準備しなければ、単に死を待つのみ。今、心地よいからと言って想像を休ませてはならない。もっと、未来を想像し、杞憂と嘲笑されても、不足のないようにあれこれと備えるのです。

科学者は言っています。「想像(予想)以上の速さ」で、”その時” が迫っているのだと。私たちは、アリかキリギリスか。「なにをいっている。人間じゃないか」と宣われる皆様。今のままだと、キリギリスと同じです。

経済も科学も政治も宗教も哲学も、人間が関わるモノコトすべてに、”その時” に向けて備えなければならないのです。そのために働く。アリのように働く。人間は愚直に自然から学びながら、次世代が生き延びられるように働くのです。種の延命が1%の確率だったとしても。


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