妄想:阿鼻叫喚がニンゲンから離れない

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アフガニスタンで大国が何をしてきたかを鑑みると、中央アジア諸国がロシアにもアメリカ合衆国にも信頼を置いていないことがわかる。「聖戦」を利用してきた大国。役目が終われば戦士たちを冷たくあしらう。ゆえに戦士は過激なテロに走ることになる。

中国は深く関与しない。「聖戦」を利用しない。それをすれば、国内にテロリストを呼び込むのと同じ効果を生んでしまうからだ。ロシアはあえてテロリストを黙認して予測できたテロ事件には手をこまぬきながら現実的な「脅威」を作り出して、国民の引き締めに利用し戦時体制を維持しようとする。この手口を中央アジア諸国は知っている。

アメリカ合衆国もロシアも中国も「アジアの宗教」は諸刃の剣なのだ。利用できるときは甘い汁を、反発するときは物量で懲らしめる。だが、反撃は思わぬ結果をもたらし大国の病は深まっていく。何百年と変わらない。

力を得ればその使い道に多種多様はない。いつも通りの使い方をして自身を傷つけていく。愚かなことだ。

ニンゲンは変えられない。いつも、阿鼻叫喚が付きまとう種族だ。それを打破する「聖戦」は現れるのだろうか。現れるとしたら、森羅万象を司るカミ以外にはないのだろう。ソレハ、ナニカ。ダレニモワカラナイ。

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#日経COMEMO #NIKKEI

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