金利上昇で "逆回転" し始めた

この記事で目に飛び込んだのは「・・・テック業界の雇用増大ブームが逆回転し始めた・・・」という文字列。「・・・好況が続いたことで経営が甘くなり、その甘さが経済の悪化によって露呈した・・・」ともあります。

半導体業界も「在庫売り」に余念がなくなりつつあります。設備投資を控えめにしている企業も目立つようになったと聞きます。

この影響は、2023年の日本をどう動かすか。以降、妄想 *****

なんとなく、いままでの日本の延長線上でイメージすれば「なにもしない日本」となる予感がします。海原が時化(シケ)始めても "現状維持" が主流となる。

世界経済が米国金利上昇で引き締まった状態になろうとしているのですが、日本は "ずぅーっと引き締まっていた" ので、締まりようがない。そんな感じでしょうか。商品への価格上昇を抑え、労働者への報酬を抑え、消費も必要なところが回る程度に抑えてきた日本。

日本以外の国々は、時化始めれば即座に対応しようとし、その波は急速に広がっていきますが、日本は "日本時間" の中で対処する。

ですが、これが功を奏するのです。

世界時間で動けば日本は大揺れに揺れてしまう。そうならないために "日本時間" を作ってきたといってもよいのでしょう。その "日本時間" では一刻の幅や高さは大きくない。だから、"日本の箱舟" は時化たとしても浮いていられる。米国金利上昇による地盤の振動波は、世界時間だから幅も高さも大きい。だから、日本以外を強烈に揺らすけれど、"日本の箱舟" の中は揺れが少ない。

世界は大揺れしながら、この不思議な "日本の箱舟" の中を注視する。

小さくまとまって大揺れしない箱舟の中。極端な富豪が存在せず、極端な貧困も生まれない。世界の最先端を常にリードするわけでもなく、ドン尻を歩いているわけでもない。船の中では標準語で共通認識が流通しやすい。個は一つ一つ明確だけれど、全体としてもまとまって動く。危機に対して "分け合う" "整然" ”沈静” で対処する。 *****

世界で通用しにくい日本時間。その一刻一刻が一国を救う・・・って、ダジャレで終ろうとする無責任な妄想でした。

#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?