制空・宇宙権と食料・資源確保が世界の安全保障を牛耳る

あたらしい国際秩序をねらう強権主義国家の指導者たち。「誰と話をつければいいんだ。民主主義陣営は指導者が変わりすぎて話ができない」と、10年以上の長期政権を担えるリーダー同士で世界の安全保障を握ろうとしているように見えます。

経済でいえば、食料・資源・原材料確保。その国々への影響力を保持し拡大すること。新しいテクノロジーを商品にするまでもなく、その実現に必要不可欠な要素を抑えればいい。

強権主義国家連合の長期安定保障と経済。実現するわけがない?

本当にそうでしょうか。自由・資本・民主の "三主義圏" は、発展途上国を軽んじてはいないでしょうか。そこを付け込まれているのではないでしょうか。

先進 "三主義" 世界の豊かな暮らしは、発展途上国には届かない。発言権もどこかうやむやとなり、少額助成で黙らされる。そんな繰り返しをしてきてはいないでしょうか。

「誰がリーダーかはっきりしている国と話をつける」ことが発展途上国にとっては大切なコト。約束をうやむやにされないと信じているから。

ただ、強権主義のリーダーは約束を反故にする例が多いようです。そして、いうことを聞かなければ武力で抑える。それが、彼らの安全保障のやり方です。

陸の小国でも海の島国でも、制空・宇宙権を獲得すれば 先進 "三主義" 世界 からの直接的な攻撃を避けることができる。彼らの安全保障にはこの考えがあるように思います。食料・資源・原材料の輸出制限をちらつかせて、先進 "三主義" 世界 を動揺させる "武器" として使う。世界経済が動揺しても、強権主義連合のブロック経済下で強権リーダーが主導して経済の安定化を図ることができる、そう、信じているようです。

発展途上国を世界の安全保障の真ん中に置く。三主義と強権主義。発展途上国の取り合いの勝負。この勝負に負けたほうが、世界の安全保障から退場することになりソナ予感がしました。

#日経COMEMO #NIKKEI

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