中国が得るもの米国が失うもの

それは、発展途上国の信頼なのかもしれない。

安い賃金を設定し、働く場を与え、その対価は米国のもの。なにか騒動が起これば、割安な投資で納得させる。だが、その投資は発展途上国の支配層にしか届かない。

この記事にある「『気候変動対策』『労働者の権利』『グローバル貿易』」のどれでも中国が先に行く可能性が高い。グローバルの定義は「世界の発展途上国」なのであろう。

このままでは、米国は発展途上国を失う。あの民主化を進めた国も軍事クーデターで先祖返りを果たし、その背後に中国共産党がいることは明白。

「気候変動対策」でスマートさを打ち出しても、途上国の納得のいく施策でなければ成功は得られない。「労働者の権利」は ”共産党” のお家芸(外から見れば、彼の国は労働者の権利を蔑ろにしている支配層の天下のように映るのだが)。

労働者の集団が人格を持つ。それが、労働組合。その人格を嫌う米国経営者。話し合いで未来を切り開き、世界とともに発展する道を示すべき。その実績で発展途上国に上記の "三つの米国流" を説得・納得させるべき。

さもなくば、剛腕を振るう中国共産党が発展途上国の支配層を組みいれていく。発展途上国の民にとっては「米国も中国も全く同じ」にしか映らない。やがて、米国だけが途上国の信頼を失っていくのだ。

#日経COMEMO #NIKKEI

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