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従いながら "従わない" という選択:香港に思う

無理をしないで、意思を通す。その現われとして「従っていることは、遅々として進まない」現象となります。

香港では「意思表示」が逮捕・拘束に繋がっています。これからも増えることでしょう。であれば「表示しないで意思を通す」ことが主流になるのではと思うのです。

「人権」は、命と意思を大切にすることにつながります。わたしは、「戦え!」とは言わないつもりです。危険な環境下で意思を強く出せば命に係わる。短期にことが動かないのであれば、短気な行動は意思を通すこととはなりにくい。

意識的に怠ける行動

サボタージュは本来は「力による抵抗・破壊活動」を意味し、日本語の「サボる」とは少し違います。日本語では「怠業」が近い意味となります。

怠ければ体制側の人々から蔑まれます。ただ、体制側の人達も上には上がいて厳しい要求が日々飛んできます。下から上がってくる "怠ける気" を受け、気が乗らない行動になっていき、全体が低迷していきます。

この中でも、「意識的に怠ける」ことを忘れてはいけません。民主主義的なことに関しては「超積極的」に行動するのです。庶民のこのメリハリが統治する最高位の人間に「利とはなにか」を肌で感じさせることができます。

周・漢・唐・宋・明と、中国五千年の中で長期政権が誕生しています。安定している時期は庶民が積極的に政権と関わろうとしていたと思います。

"怠ける" は究極の受動的行動。それは、非暴力による意思表示です。同時に、「こうありたい」には能動的な行動をとる。五千年の間に何度も繰り返されてきた庶民の知恵です。

今、その知恵が必要なのかもしれません。命を大切にしてください。そうすれば、やがて、民主主義をふたたび手に取ることができるでしょう。


#COMEMO #NIKKEI

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