生命保険はヒトをサポートできるのか

と申しますのは、現在以降、ヒトの定義がどんどん変わっていくということ(日経さん記事参照)。生物学的な遺伝子の混在が、二者ではなく三者以上になり、生殖も二種類にとどめることもなくなる。ヒトは、親が誰でありその遺伝で潜在的な疾病予備軍が何であり性別が何であるか、複雑な組み合わせの生物へと "進化" していきます。

保険の申請欄に性別がありましたが、今後、どのような申請欄の変化が必要となるのか、最深の個人情報である遺伝子情報を申請情報として掲載するのか、諸々、きめ細かなサポートのために被保険者情報の詳細を求めていくことになります。

「保険はその人のことを最も良く知る存在」をめざして競争が盛んになっていき、保障枠も様々に細かくなる。被保険者となる顧客はどのサポートが自身に適しているのか、子飼いの人工知能に尋ねて納得すれば、人工知能が申請代行をするようになるのかもしれません。

その際、人工知能の裁量で深部の個人情報を保証されたセキュリティに乗せて保険会社に送ることになるのでしょう。最終確認は被保険者本人と確認することになりますが、フェイクではないデジタルによる確認となるのでしょう。

また、被保険者本人のフェイクであった場合や保険会社のフェイクであった場合、被保険者や保険会社は損失を補償しなければならないのでしょう。その補償も、人工知能が算出し100年以上払い続けるような額になるのかもしれません。人工知能は100年存在し払い続ける保証を提示することになります。

人生がうまくいかないトキ、保険会社の出番です。それを支えるのは毎回の保険料。それさえも、量子コンピューティングが進めば、最適な保険料と支払いタイミングで契約者の負担が少なくなるように工夫されることでしょう。

その時、私たち被保険者は契約通りのサポートを受けられるのか。その履行も、会社ではなく人工知能が果たしていくのかもしれません。

#日経COMEMO #NIKKEI

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