妄想:適量生産・消費に食料安保は追いつくか

***** 人工知能が流通の適量を管理する世の中になると、自然由来の食料安全保障は成り立たなくなります。供給が適量流通に追いつかない。適量消費に繋がらない。

故に、「細胞農業」と言われる生産方式を採用するより方法がありません。各種培養液培養漕で根菜類から食用果実類や様々な動物性たんぱく質を生成する細胞を培養し、3Dプリンターで如何様にでも成型して、食材や調理済食料として市場に供給する。市場は消費者が手に取る今まで通りの形式でもよいし、一人一人の欲しいに的確に対応する供給でもよいのです。

環境変動で食料安全保障を最優先する国策においては、「細胞農業」以外に選択肢はありません。問題は、どこの場所で産業化するかということ。東京のビルの地下や屋上で「細胞農業」を行うのが経済的に合致しています。

ですが、その他の場所はどうなってしまうのか。もう、生活の場として「不便で不活性」なところにどんどん落ちていく。東京一極集中は止まらなくなるのでしょう。

であれば、もう、思い切って「東京一極集中」を容認して「堅牢な東京」にしてしまえばいい。どんどん膨れる人口に対応できるように縦の空間(空中を含む)を開発し、より「刺激的で活発な都市」に作り上げていくのです。

巨大で透明な外殻につつまれた東京。厳しい環境変動に対応できる都市。ありとあらゆるヒト・カネ・モノ・トキ・ココロが備わっている空間。国の資本をすべてつぎ込んで「理想郷東京」を作り上げるのです。

当然、複数回の核攻撃に耐えうる構造と仕組みになっていることが大前提。世界は東京のようにできずに、環境変動に耐えかねて食料安全保障のために大戦争を起こします。地球上の自然由来の生物が二度と子孫を残せなくなったとしても「理想郷東京」だけは生き残るのです。

そのためにも、ここ4~5年で世界で最も安定した「細胞培養システム」を構築し、「理想郷東京」の礎を築くのです。未来の日本の子供たちのために。

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#日経COMEMO #NIKKEI

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