うぅぅ、おさらいしなければ、貿易と政治

なんとなく、世界がきな臭い。こういう時は、基本のキの字からおさらいしなければ・・・ということで、インターネットをカチカチ探ってみると・・・

交易:特定の個人・集団間で価値のある品物をお互いに交換する取引のこと。地域の規模の違いが大量生産を促す場合もある。

沈黙交易:2つの集団が接触を避けながら交渉をする。取り引きの当事者は接触や会話をせずに品物を置き、品物を気に入れば取り引きは成立となる。財の入手において外部の集団からの影響を受けない点が重要とされ、会話が通じる集団同士でも沈黙交易は行われる。

貿易:その場にはない財を入手するための手段。狩猟や略奪に似た面を持っているが、貿易には2方向で財をやりとりするという性質がある。取り引きでは平和が保たれる必要があり、貿易には集団間の交流をもたらす効果もあった。穀物貿易、陶磁器貿易、香辛料貿易、奴隷貿易、砂糖貿易、毛皮貿易、茶貿易、石油貿易、ほか。

贈与貿易:贈り物の交換や使節の交流などの政治的、儀礼的な面がある貿易。集団間の武力衝突を避ける交流としても選ばれた。(面識がない集団が相手となると、それぞれの行動規範が機能しない。そのため取り引きの相手をだます行為を認めたり、推奨をする場合もあった・・・?)

安全保障:世界各地で、貿易において協力関係や保護関係をもつ制度が作られた。

貿易政策:権力者は、長距離交易の国際市場を政治的中立に保ち、安全を保障することで利益を得た。貿易政策は、所得の再分配、産業の振興、国際収支の改善などを目的として行われる。2国間で貿易を促進する相互主義などがある。

相互主義:外交や通商などにおいて、相手国の自国に対する待遇と同様の待遇を相手国に対して付与しようとする考え方。外国人の権利に関して、その外国人の本国が自国民に同等の権利を与えることを条件とする考え方。互恵主義。

ブレトン・ウッズ体制:国際貿易を改革するために、1944年にアメリカとイギリスの主導でブレトン・ウッズ会議が開催された。会議では国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(IBRD、世界銀行グループ)の設立が決定して国際通貨の枠組みが定められ、アメリカのUSドルを基軸通貨とした固定相場制度が確立された。ブレトン・ウッズ体制のもとで、特に日本と西ドイツは急速な経済成長をとげる。

世界貿易機関の設立:1986年に多角的貿易交渉としてウルグアイ・ラウンドが実施され、その合意を実施する機関として1995年に世界貿易機関(WTO)が設立された。途上国は、貿易拡大や経済成長が見込めるという先進国の主張によってウルグアイ・ラウンドの合意を受けいれたが、先進国と途上国の経済格差は拡大を続けた。多国間の交渉に代わって、友好国や利害が共通する国家間の自由貿易協定(FTA)が増加した。

経済統合:自由貿易協定(FTA):2ヶ国以上の国・地域が関税、輸入割当など貿易制限的な措置を一定の期間内に撤廃・削減する協定。WTOの多角的貿易交渉よりも、小規模なFTAが短期間で成果を上げるという認識が各国に広まった。

経済統合メリット:スケールメリットや、協定国間における投資拡大の効果も期待される。国内経済の活性化や、地域全体における効率的な産業の再配置が行われ、生産性向上のメリットも期待される。 協定国間の地域紛争や政治的軋轢の軽減や、地域間の信頼関係の熟成が期待され、また貿易上の問題点や労働力問題なども、各国が個々に対応するよりも協定地域間全体として対応をすることができる。

経済統合デメリット:協定推進の立場の国や人々は、地域間における生産や開発の自由競争や合理化を前提にしていることが多く、自国に立地の優位性がない場合、相手国に産業や生産拠点が移転する可能性がある。競争力の弱い国内産業の敗退や品質劣化商品の蔓延などが懸念される。国民が望まない方向へ経済的にも政治的にも進む可能性がある。

貿易の課題:国際貿易協定が発展途上国を経済成長に導けなかった一因にバランスの欠如がある。国内産業への補助金などの先進国と途上国の撤廃や設置のアンバランスが挙げられる。輸出増で増えた分の雇用が輸入増での雇用減によって相殺されてしまうことがある。アウトソーシングを容易にするものだったために、労働者の賃金を下げる。低賃金労働の競争となり途上国の賃金は伸びず貧困を助長させた。力あるものが政治を動かし自身の利になる方向へ規制を敷いたりする例がでた。

基軸通貨:国際為替市場で中心に扱われる通貨のこと。基軸通貨としての機能を果たすには以下の条件が必要とされている。

  • 軍事的に指導的立場にあること(戦争によって国家が消滅したり壊滅的打撃を受けない)

  • 発行国が多様な物産を産出していること(いつでも望む財と交換できること)

  • 通貨価値が安定していること 高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つこと 対外取引が容易なこと



ほぼ、Wikipedia参照ですけれど、若干、自身で揉んでみた文字列もあります。

インターネットの時代。デジタル通貨の時代。貿易と基軸通貨をどうとらえるか。「軍事的に指導的立場にあること」が、これから先、何を指しどこ(誰)が担うのか。人工知能とロボットの時代に、「発行国が多様な物産を算出していること」とはどういう状態のことを指すのか。「通貨が安定していること」とインターネット時代の信用・信頼はどう絡んでくるのか。

これを踏まえて、前出の「貿易政策」はどのようになっていくのか。そのリーダー的存在は、どこのクニか。

そして、外せないのが「気候・環境変動」。それは、貿易と政治にどう影響を与えるのか。

noteで「基軸通貨」で検索すると、色々な人の書いた記事が出てくるので、もう一度、読み返してみようと思います。2023年以降の、貿易と基軸通貨と貿易政策の未来が見えてくるか。うっすらとでも妄想で見えるようなら、また、記事にしてみようと思った次第。

(それにしても、近年まれにみる大量の文字列を打ったもんだなぁ・・・ちかれたびぃ)

#日経COMEMO #NIKKEI

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