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われらに勝てる相手がいなかったから・・・

巨大IT企業。「私たちは常に自由競争の中にいる」という事だろうけれど。「私たちを越える強者が現れない」のであれば寡占となるという理屈。

なぜ、あれほどの巨大企業となってしまったのか。それは、「判官びいき投資」が機能していないからだと妄想するのです。

判官贔屓:弱い立場に置かれている者に対しては、あえて冷静に理非曲直を正そうとしないで、同情を寄せてしまう・心理現象

とあります。つまり、"同情投資" が少ない。勝てる者に投資をし更に価値を高めるようにお金の流れを作るのが、今の投資スタイル。だから、”そこそこの成績” を残しやすい。その結果が、巨大企業の寡占となります。

スタートアップには資金が必要。1時間後に必要であったり1分後にも必要であったり、常に資金確保に追われます。結局、汗と涙の塊である貴いアイディアを資金力に勝る大企業へ売り渡すことになる。

もし、「スタートアップを護ろう」という "Hangan(Hougan) Biiki" 投資があれば、アイディアを市場に供給できる企業へ育ったことでしょう。一度、"勝ち" をみせれば "価値" は自ずとついて来る。つぎつぎに投資を受けるようになり、巨大企業と肩を並べる「勝てる相手」となるのです。投資は莫大な "好成績" となり還ってきます。

「今の存在は弱弱しいけれど、あたらしい戦法とカリスマ性で巨大企業のライバルとなる」投資。負け続けても一気呵成に勝ちへ突き進むチカラを見出せるか。それが、延いては寡占を生まない市場を創り出し、旨みのある投資世界を創り出すことにもつながるのだと思った次第。


#日経COMEMO #NIKKEI

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