露西亜の数珠、東欧で編み込む

共通の思いは、「反エスタブリッシュメント」。これに尽きます。

別段、露西亜でなくともよいけれど "反抗する強烈なリーダー" を求める人々。「反エスタブリッシュメント」は、NATO関連諸国にもアメリカ合衆国にもアジアにもいる。

で、強烈なリーダーは欧州にすれば、東にプーチン氏、西にトランプ氏。

東欧にいる鼻持ちならない "エスタブリッシュメント"。格差の元凶ととらえ、つぶす力のある存在を求めれば、露西亜となります。

強固なベラルーシが筆頭の数珠玉。モルドバのトランスニストリア地域の数珠玉。ブルガリア親ロシア派の数珠玉。セルビアの大きな数珠玉。強権のハンガリーは色違いの数珠玉。そして、ポーランドは琥珀の数珠玉となります。

ひもを通せば、NATOの最大脅威となるのでしょう。露西亜の数珠が最初に締め上げるのはバルト三国。

だから、露西亜にしてみれば琥珀の数珠はどうしても欲しい。ポーランドの格差はいかほどか。反発力はどれくらいあるか。

こんな「露西亜の数珠」を作られたら、一番、脅威として動揺するのはドイツ。フランスはその動揺を見て共振する。イギリスはただただアメリカ合衆国を見つめるけれど、2024年にトランプ氏が返り咲くのなら、イギリスは変貌していく。

第一次大戦から第二次大戦に移る時とは様相が違うのだけれど、どこかバランスが似ている。そう思うのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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