すもも氏の芯の強さはどこから来ているのでしょうか。それは彼がTwitter/noteで頭角を現した時期のフェミニズム・反フェミニズムの勢力関係に見いだせます。
すもも氏がnoteに最初の記事を公開したのは2019年5月6日のことです。それ以降彼の注目は急激に高まっていくわけですが、その頃のアンチフェミニズム界隈はどのような状況だったのでしょうか。私は一度当時を振り返る記事を出しているので、それをおさらいしてみましょう。
そう、当時の(平等主義ないし自由主義的)アンチフェミニズム界隈は久米氏が出した伝統主義的思想を排除する声明のもと、再生が始まっていた時期です。この声明はマスキュリズムの思想の根幹をなすかなり重要なもので、現在そのサイトが閉鎖されているのは非常に残念に思います。そこで今回はあえて、久米さんのほうから文句が出ない限りここに全文を公開したいと思います。
また当時のフェミニズム側にも、予断を許さぬダイナミックな変化がありました。以下記事で述べた「上野千鶴子の敗北宣言」もとい東京大学入学式でのスピーチがあったのが2019年4月12日のことです。
更に少し後になると、伝統主義的アンチフェミニズムの「首領」たる論客(詳しいことは次回以降の記事で語りたいと思います)、Prof.Nemuro氏がはてなブログからnoteに移籍した上で復活し、前回の記事で述べたように草の根女性を煽動しエリートフェミを本気で潰そうと仕掛けてきました。その結果どうなったかは、ご覧になった方はもうご存知ですよね。
まさに2019年春〜初夏は日本ネットにおけるジェンダー戦争の勢力図が一気に塗り替わった時期だったのです。そんな中に、すもも氏は「平等主義の観点からの反フェミニズム」を謳いネット言論の世界に現れたわけです。
(特に草の根勢力による)フェミニズムの暴走を止めなければならない。しかしこれまでの反フェミニズム思想はあまりにも不甲斐ない。その当時の状況が、彼に揺るぎない信念を持たせるには十分であったことは、容易に想像できるものです。
是非とも是非とも、すもも氏には「テレビに出たり本を出版したり」という所まで影響力を高めていってほしいと思います。彼は「反伝統主義的反フェミニズム」における期待の星そのものです。