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マスキュリズムの思想まとめ

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この思想は、これまでの反フェミニズムと何が違うか。 okoo20さんのマガジンも参考になるかもしれません。 https://note.com/okoo20/m/ma99f1ce9…
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2020年11月の記事一覧

「男社会」を作り上げた女たち

国際男性デーはフェミニズムの間でも徐々に知られるようになってきているらしいですが、やはりマスキュリズムとは異なるアプローチをしているようです。男性差別や男性の不遇を「男の生きづらさ」という言葉で取り上げたうえで、それらの原因はすべて「男社会」にある、という論調で語られています。 もちろん私も、ある程度フェミニズムが「男社会」と呼んでいるものに(なお、我々は基本的にそれを「強者男性」と呼びます)責任があることは認めます。しかし、それらが本当に「男性」だけで作り上げられたものな

久米泰介はかく語りき

国際男性デー、おめでとうございます。ただ実は私としては、この日を喜んで迎えられたわけではありません。数日ほど前から、マスキュリズムの日本における草分けというべき存在である久米泰介氏のサイトが閉鎖されています。こういうことは以前に何度かあったとも思いますが、このまま久米氏の考え方(の根幹)がネット上で失われてしまうのは非常に忍びないと思います。 久米氏があのサイトで訴えていたことは、主に次のようなことでした。 ①マスキュリズムはジェンダー保守派・復古主義とは組まない ②女の

「女性を助けない運動」と反フェミニズムの分断

「女性を助けない運動」というものが何者かによって提唱され、ネット上に広がっているようです。またこれは反フェミニズムを二分する大激論になっていると聞きます。これについて私も一つ述べておきたいことがあります。 「AED冤罪への抗議」に留まらないその意義この女性を助けない運動は、AED冤罪の話をもとに訴えられていることですが、その意義は冤罪への抗議のような些細なことにはとどまらないと、少なくとも私は思っていますし、またそのようなことにしてはいけないと思います。 この運動の真の意