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【会計士受験】Vol.2 監査論①

こんにちは!

新米会計士"K"です!

今回は個別の科目について触れていきます。
勉強方法の話をしていこうと思っていますが、監査論の場合勉強方法というより監査の実務を具体的にイメージできたほうが為になるような気がするので、併せて実務的な部分もお話しますね!

受験勉強中の方ってどのあたりがイメージしづらいんですかね?

この回では分析的手続について解説します。
今後も事例等を出しながら解説をしていきたいと思います。

○分析的手続

分析的手続には以下の3種類の意味での分析的手続があります。

①リスク評価としての分析的手続

②実証手続としての分析的手続

②監査の最終段階での分析的手続

1つずつ解説していきます。

①リスク評価としての分析的手続

監査の流れとしてリスクを評価して、リスクが高い項目により重点的に時間や人員を置き。リスクが低い項目に対しては相対的に簡便的な手続をするというリスクアプローチの考え方をとっています。

ここでのリスク評価はすごくざっくり言ってしますと過年度との試算表等の財務数値の比較になります。

この場合、使用する数値は例えば第1四半期数値の過年度数値との比較です。

過年度からの大きな数値の増減や、その増減の要因を考慮してリスクを特定する手続になります。
これにより当期の監査で着眼すべきリスクを監査の計画段階で知ることができるようになります(もちろんリスク評価はこの分析的手続に限られません)。

②実証手続としての分析的手続

いわゆる分析的実証手続ですね。
これはイメージしやすいかもしれませんが実際にある勘定科目のあるアサーションについて手続を実施します。

例えば販売費の科目について心証を得たいとしたます。

販売費(販売促進費)を上げると売上が増えると言ったように相関関係がある場合に、
前期売上100Mに対して販売費が20Mで20%あったとして、
当期も売上に対して概ね同じくらいの販売費が計上されるはずだよね。というような分析になります。

これにより実際に販売費の科目のアサーションを立証していくことになります。

③監査の最終段階での分析的手続

言葉としてはテキストで目にする言葉かと思います。

実際にどのような手続をしているかというと、これは①リスク評価としての分析的手続とほぼ同様のことをしています。

具体的には前期数値との増減分析です。

当期の科目がどのような要因によって増減がもたらされているのかを、科目毎に分析したものを総合的に確認することにより虚偽表示が隠れていないかを確認する作業です。
(実際にヒヤリングなどから計上すべき金額であったり勘定科目が適切でないことなどがあったりします。)
各科目の担当者が作業し、ヒヤリングした結果を総括分析に記載していきます。

この増減分析表(総括分析って言ったりします。)について審査を受けることにより意見が表明される基礎を得ることになります。

○最後に

上記だと①③が同じような性質の分析となり②のリスク対応手続としての分析のみ少し毛色が違ったものでしたね。

①③が全体的(総括的)な手続で②が部分的(個別的)な手続です。
今回の記事ではこれらの違いを意識していただけるといいのかなと思います。監査って過去数値との増減の比較がかなり大事な要素になっているんです。

わかりやすく記述できているかはとても疑問ですが、今後修正しながらわかり易い文章を書いていこうと思いますのでアドバイスとかコメントいただけると嬉しいです。

ではこのへんで失礼します!

#公認会計士 #監査法人 #分析的手続 #公認会計士試験 #プロフェッショナル

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