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サポーターの応援は「ブームじゃない」

鬼さん解任論など色々な意見が飛び交っているモヤモヤと、悔しすぎる3連敗から数日経ったので改めて。

皆それぞれがいろいろな意見を持っていると思う。
スタメンの人選や、守備の強度、交代策、やろうとしているサッカー、など個々人の志向によっては今のチームをよく思わない人もいる。
事実数年前より勝てなくなっているし、ただ僕はやっぱり鬼さんと選手が最後まで戦う姿を見せてくれるなら、信じて応援をしたい。
現場で起こってることはサポーターよりプロである彼らが一番わかっていると思うし。
それは運営/集客面でも同じ、できてない背景には必ずやれてない理由がある。働いてるスタッフが一番わかっていると思う。
(こうしてほしいって声を上げるのは、自由にしたら良い。)

そもそも「ブーイングがダメだ〜」とか「拍手するのはヌルい」とかそういうことは本質じゃないと思っている。
それぞれの形で選手を後押しするために最後まで共に戦えば良いんじゃないかな。
ネガティブな感情もポジティブな感情も他人に押し付けるのは良くない。
あとは、応援の「アツさ」を押し付けるのも違う。
(もちろん場所は弁える必要はある、コアゾーンに来て応援そっちのけで自撮りするとか、メインで90分立ち上がって声出すとかそういうのは別の話。)
鹿島でサポーター同士喧嘩してたけど、ああいうのは本当にいらない。
あんなのは応援の「アツさ」じゃない。
昨シーズン、友人の連れも応援を扇動?してるタマガワボーイズって人らに手出されたことがあったけど、そんなことする人たちに「アツく応援しましょう」と言われても正直説得力ない。
「アツい応援」なんて言葉で表現されるから多少の荒々しさも良しとされる風潮があるように感じるけど、暴力は絶対に間違い。
スポーツ観戦に暴力は必要ない。そんなのはクラブの後押しにはならない。
勝てない時期が続くとどうしてもギスギスしてしまうし、
個々人の正義というか志向が十人十色なのは承知の上で、
それぞれが押し付けず、それぞれの形でやれることをやったら良いのではないか。
その結果、去年みたいに最後にタイトル獲って最後に笑ってれば良い。

これまでこういう苦しい時期を乗り越えて7個ものタイトルを獲ってきたのが鬼木フロンターレだし。
主力選手を何人も抜かれても、怪我でメンバーが揃わなくても、DOGSOで1人少なくなっても全員で戦って勝ってきた。
メンバーが足りずGKが4人ベンチに入ったこともある。
どんなに苦しい状況でも最後まで戦うのが鬼木フロンターレだしその姿を観るのが誇らしかった。

そんな選手の姿に自分を重ねて
その週の自分の頑張りを認めに、
あるいは来週を頑張る勇気を貰いに、
毎週末スタジアムに足を運んでるわけで。

選手の人生に勝手に乗っかって自分を重ねて人生かけて応援してるわけで。
言ってしまえば選手なんて他人なのに、試合に負けたら本気で怒れる、勝ったら心から喜べるのはすごいコト。サポーターの醍醐味でもある。
サポーターは、ゴールを決めることもゴールをアシストすることも出来ない。スーパーセーブでピンチを救うことも出来ない。
それでも自分達の応援でチームを勝たせることは出来る。
チームが苦しい時こそサポーターの真価が問われるはずだ。

チームが調子良い時に応援するのはサポーターというよりはファンに近い。
調子が悪い時にどれだけ選手の背中を押せるかがサポーターではないか。
フロンターレの復興支援の「支援はブームじゃない」という言葉を借りるなら、サポーターの応援もブームじゃない。
一番
最初の入り口は、一枚のポスターだったり、日本代表選手だったり、誘われて気まぐれで来たり、だろう。
その時は自分のブームみたいな感じかもしれない。
それでもスタジアムに足を運ぶうちに、チームを好きになってサポーターになったら、いつの間にか自分の中にブーム以上の何かがあって人生の軸になってる。

明日もの歌詞にあるように、「良いことばかりじゃないからさ、痛くて泣きたい時もある」。
そんな時に誰よりも剛く立ち上がってきたのが僕達のヒーロー。
大袈裟じゃなくフロンターレは僕達のヒーロー。
だから僕はどんなに勝てなくてもサポーターを辞める事は無い。
そもそも遥々鹿島まで行って3連敗した帰りに
どうしたらあの試合は勝てたのか、どこが良くなくてどう改善するか、次のクラシコで歌う一発目のチャントは何が良いか、みたいな話で盛り上がっている時点で、フロンターレ無しの人生は考えられない。
(特に今年のオフは休日にやることがなくて、フロンターレの大きさと喪失感を痛感した。)

結局「一生フロンターレが大好き」で「フロンターレ=人生」なので、これからも週末は僕のヒーローに会いに行く。
これからも週末に等々力のピッチで戦う選手の姿を観て、「今週も来たな〜」ってその週の自分の頑張りを褒めたり、来週を頑張る活力をもらって、また月曜日から会社というピッチで戦う。

というわけで、次の多摩川クラシコも何卒ナニトゾ。

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