「僕の人生には事件が起きない」読了

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タイトル「僕の人生には事件が起きない」

筆者 岩井勇気


お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんが書いた本。

いや〜面白かったです。(ブログ内での言葉尻が定まらない)


なんてことのない毎日を【事件が起きない】として書いているこのエッセイ。短編が25本で、すごく読みやすい。そして思わずくすくす笑ってしまう様な、地味な出来事が面白おかしく書かれている。

この本を手に取ったきっかけは、ハライチのラジオが好きだから、ということが大前提なのだが(TBSラジオ・ハライチのターン、面白いのでおすすめ)

私自身、なんでこんな平凡な人生なんだと自分に飽き飽きしていたからだ。(でも入院も手術もしたことあるし、大きいエンタメ会社に勤めてちょっと変わった仕事もしてるし、平々凡々ではないんだろうなぁとは自覚している)

でも、もっと刺激的な毎日を送っている人はいて、自分はこんな毎日でどんどん歳をとって行っていいのかと焦っている時に、「こんな有名な芸人の人生、事件だらけだろ〜」と思って読み始めたのがきっかけだ。

感想・・・

やっぱり、なんてことのない毎日にどれだけ面白いことを見つけられて、それを【日常のちょっと面白かった出来事】としてしっかり受け止めて噛み砕いて、そして再度飲み込むのって大事だな、と。(平凡な人生つまらない!と思っている私にとっては)(こんなこと考えながら生きてたら大変か)

ほんの少しの面白いことって誰の人生にもあるはずで、【面白いことがあった】と気づくことで、私の物足りない心が少し満たされるんだろうなと思った。

このエッセイで特に好きだったのは、庭に雑草が生えない様にするために塩を蒔こうとして(本当は塩をまくのは土に非常に悪い)庭を「死の庭」にしてしまうところだったという話、なんてことない日常を切り取った話なのに、「死の庭」というワードにじわじわきてくすくすと笑ってしまった。

そっか、私も今の平凡な日常をもっと楽しんでみたら、大事件こと起きないもののこんな地味面白いことが多々起きるのかな・・・と期待しつつ、ブログのネタになればな、と思って過ごしてみよう。


岩井さんの人生を覗き見した気分になりました。

ニヤニヤしながら一人で読むのがおすすめです。

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