見出し画像

記憶力弱めの覚えていたい感情日記

「今日も仕事か」「だるっ」 
アパートの隣部屋の男と男の部屋で、クシャクシャになったラッキーストライクソフトを握り締め、
僕と男はタバコをふかしながら愛車の寝言が唸りを立てるまで待っていた。 

多分おそらく感謝されるべきと思われていた仕事はそんなこともなく、
むしろ蔑むような目線を感じる。
平凡そうでどこか刺激的(グロテスク{おどろおどろしい}ときにエロティック{性的な感情})な日々。

 今日はどこまでも青く見える空が続く日。
まだ太陽が東側にあるうちに夢の続きを考える必要のない幸せ。晴れ=仕事が多い、だから嫌いだった。
今日も晴れかとレースしかかかっていない腰高窓から空を見て憂鬱になったのを思い出す。

今は昔見た川の水面にうつった空のような青空、
少し中華調味料の匂いの混ざったビル風にふかれると
自分が思うよりかなり体内の奥底から幸せを感じる。
いつの間にか、東京肌になっていたかのようだった。

幸せの感じ方は人によって違う、こないだ見た映画みたいに普通とはただの多数派にすぎず、実際は存在しないただのジェラシーなのかもしれない。

とはいえ、僕たちは結局人の道からは外れられず、
京王線仙川駅の仙川沿いを散歩している人や
三軒茶屋のスズラン通りの飲食店勤務の人達と
なんらと変わりない。 
これがおそらく普通(多数派)であり、人の根本を揺るがすような想わしいことなど何もない。

いつも働ける幸せというよりも感謝と言う方が、合致するかもしれない。

面倒だと思う時や辞めたいなと思う時がある。
そんな時は縁起でもないが、もし近い将来地震がきて、勤務先の人達や周りの人たちが、
避難所生活になった時、
今の日常はものすごくかけがえなく、
大切であったかに気づくだろう。
 覆水盆に返らずという言葉あるように
なってからでは遅いということを僕らは痛いほど知っているはずなのに、まだ同じ過ちを繰り返す。

 それはそれで 
 人間の普通っぽくていいかもしれない。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?