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サエからねこむらさんへ 2023/6/2 推し活における「卒業」

宝塚には退団がつきもの
だからこそ、この宝塚の舞台で、この姿(特に男役さん)を
見れる期間が有限であるからこそ、
キラメキがより一層輝いて見れるのではないかと思っている。

宝塚では、お稽古が始まった段階で「この作品で退団する人は誰です」
というアナウンスがある。
この公演でこの人は卒業なのか、胸に焼き付けておこう
とすることができるので、とても良心的だと感じている。
(事後パターンもないわけではないが、事前パターンの方が多い)

宝塚以外の舞台の場合では、何度も再演されている作品でも、
この役の誰々さんは今回が最後です!とアナウンスされることは多くなく、
再演のフタを開けてみないと、最後だったのかどうかわからない。
(そもそも、その作品が再演されるかも、わからない)
さらに、宝塚とは違って、映像で残るケースが圧倒的に少ないので
舞台は、今しか見れないものなんだ!というスタンスで私はいる。
(映像化するのは大歓迎だぜ!)

宝塚において、卒業を発表されると
公演中は、卒業後の予定なんて出てこないから
表舞台に出てくれるのか、そうではない道を歩むのか全くわからない。
だから不安だし、次の作品にこの人はいないんだなと思うと寂しさがつのる。
でも、本人は晴れやかな顔をしてるし、そうであってほしい。
卒業おめでとう!と言ってあげられればいいんだけど
表情が清々しければ清々しいほど、私はまだ感情が追い付いてなくて、
ただただ哀しい。

宝塚退団後のセカンドキャリアは意識していたことではあったのだけれど
その先の、サードキャリアがあるだなんて思いもよらなかった。
冷静に考えれば、あるんだろうけれども、もっともっと先のことだと思っていた。
しかもそれが、前日まで舞台に立っていたというのに、
突然すぎる、と思わずにはいられない。
急に「さよならでした」と言われたような気分だ。

推し活は、きらめきを享受することで元気をもらえるものと私は捉えている。
一時期、推し活をしていても、それはそれで楽しいのだけれど
一方振り返って「自分はなんで頑張れないんだろう?」と
中てられていた時期がある。

私が推しているアノヒトは、芸名のアノヒトであって、
本名のアノヒトの人生の“一部分”でしかない。
人生の一部を推させていただいているんだから
推し活とは、楽しくも辛いものなのかもしれない。

ただただ、最後の舞台観に行けばよかった・・・という後悔。

推しは推せるときに推せ
結局は後悔しないような選択をするために元気に生きる、しかないのかも

またいつかどこかで、元気なお姿が見れますように。

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