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お子さまにあうインターナショナルスクールの選び方。インター家庭はこの7点をチェックします!

英検1級2回合格・TOEIC満点の日英バランスバイリンガルのKOTAです。
事業サイト K-ENGLISHココナラ にて、オンライン英会話、英検指導、日英翻訳、英文添削、留学相談、メディア寄稿等、英語に関するサービスを提供しております。

本記事では幼稚園を含めて10年以上を日本と海外(主にニュージーランド)の現地校とインターナショナルスクールで過ごしたKOTAの経験から、お子さまに英語教育、インター入学や留学をお考えの保護者様からよくいただく質問をまとめるかたちで、ご家庭のご希望にあう「インターナショナルスクール(日本国内で英語を学習言語にしている教育施設/サービス)の選び方をお伝えいたします。


本記事の続きはこちらです。

インター選びのチェックポイント7つ


1. ご家庭で将来どこに住まわれるか
2. お子さまに求める英語のレベル
3. お子さまに求める日本語のレベル
4. お子さまに求める教育のレベル(進路)
5. 高校卒業資格/第三者認証の種類-文科省とのかねあい
6. お子さまの教育にかけるご予算
7. お子さまの適性(英語環境で活きいきとしているか)

順に解説してまいります。

1. ご家庭で将来どこに住まわれるか

将来にわたり日本に住みづづけるのか、海外移住の予定があるのか。赴任などで一時的に海外に滞在したのちに日本に戻られるのか(お子さまが日本で高校大学に通われるのか)により、英語を必要とする度合い(必死さ)が変わります。
お子さまの英語習得の芳しくない場合に(あるいは望むタイミングで)、日本語環境に戻して学びなおせるか」がポイントです。

2. お子さまに求める英語のレベル

10-12歳くらいまでの一通りの会話と簡単な作文(英検準1級レベル)の習得は、さして難しくありません。日本にいて英語漬けにするなり海外で過ごすなり英語環境で教育を受ければ、小学校卒業の頃には聡明なお子さまであれば難なく、あるいは多少の勉強をすれば到達できます。

日本語を母語に、英語を第二言語として学ばれてビジネスの場でご活躍される方(TOEIC900点台の方)など、いっぱんにイメージされる「バイリンガル(日本語を大学卒業レベルで難なく使える、英語も使える)」というのはこのレベル+α(大人になってからの学び)が多いです。

3. お子さまに求める日本語のレベル

10-12歳くらいまでの一通りの会話レベルの日本語と英語(ともう1つくらいの言語)を同程度で習得するのは、環境に恵まれれば実現可能でしょう。その先の抽象的思考を扱う学習言語の習得は、途端にグっと難しくなります。中高生の時期に日本語と英語を同じレベルで(学習言語として)扱える、と言うのは生まれつきの認知特性(言語に優れた脳のタイプ)と、両言語にじゅうぶんに触れる環境、お子さま本人の努力がなければほぼ無理です。この時期は宿題などを含む学習時間と量が増えるため、どちらかの言語を「選び(強くして)」、他方を「捨てる(弱くなることを受けいれる)」決断が必要です。
中学や高校受験をお考えのご家庭は、インターの小学部卒業~日本の中学入学の時期に、日本語環境に移られることが多いです。

4. お子さまに求める教育のレベル(進路)

3番に通じますが、お子さまにどの程度の教育(最終学歴)を求めるかで、(幼稚園~高校卒業の)いつまでインターに通わせるか、「どのような」インターに通わせるかと言うことが変わってまいります。
日本国内には大小規模様々なインターがあり、いちがいに言えませんが、有名老舗インターは大規模で好成績を取りづらい一面、世界的有名大学への進学指導実績があります。小規模インターは好成績を取りやすい一方、進路情報の収集や進学先は個々の生徒(家庭)によるところが大きくなります(学校の指導実績とは言いがたい面が増えてきます)。
日本国内のインター卒資格で行ける、国内有名大学の国際関係学部がいくつかありますが、すべての「国内インター」卒業生が出願資格を認められているわけではなく、基本的に「文科省に認められたインター」「卒業資格」の生徒のみが受験資格を得られます。

5. 高校卒業資格/第三者認証の種類-文科省とのかねあい

日本の文部科学省に認められて、国内大学に進学することのできるインターは、下記いずれかの第三者認証を得ています(国際的な教育機関の認定制度のようなものです)。

これらの認定を受けたインターが「文科省の認める正式なインター」となります。高等学校等就学支援金制度の対象施設にもなっています。
そのほかに、学校に関わらず個人が取得して認められる資格(日本の高認資格のような扱い(高認より勉強の難易度が高いです))として、国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルがあります。
上記両方、あるいはいずれかに合致するインターはJCISの加盟校であることが多く、逆に言うとJCISのリストから「文科省の認める正式なインター」を見つけることが出来ます。

6. お子さまの教育にかけるご予算

5番に書いた条件を満たすインターは、各基準を満たして認証を受けるために施設運営にかかる費用が大きく、したがって学費も高くなります。
日本国内でいうと、年間学費が小学部で150万円以上が目安です(新設の寄宿舎タイプのインターや、寮費などは含みません)。
「文科省の認める正式なインター」に通わせつつ、日本語を学習言語として育てるための家庭教師、塾、予備校などの費用を払うとなると、高校生の頃には年1000万円の教育費が冗談ではない金額になります。そこまでではなくとも、インターの小学部に通わせつつ中学受験の塾に通わせるとなるとなれば、年に300万円~かかるでしょう。「文科省の認める正式なインター」で高校卒業させ、日本の有名私立大学の国際関係学部に進学すると、年間学費等だけで200万円×4年間がかかります。アメリカのコミュニティカレッジから正規大学留学を目指すとなると(寮費含め)年間400万円~かかります。いっぽう、インターに通わせている家庭のすべてが裕福かといえばそうでもなく、学内の奨学金(学費割引)制度を利用したり、親の勤務先が学費を負担していて、暮らしぶりは普通の家庭もあります。

7. お子さまの適性(英語環境で活きいきとしているか)

KOTA的に一番の重要なポイントです。いくら親が望んだところで、英語環境、英語をもとにした考え方や話し方、雰囲気、ノリにあわないお子さまは、インターでの学びにあいません。KOTAの身近にも、幼いうちに英語環境に入れたものの馴染めずに吐くほどのストレスになって離れた幼児、英語圏の国で育ったにも関わらず日本の教育施設の方が好きと移った児童、英語圏の現地校で難なく学んでいたにも関わらず「英語は好きではない」と言って帰国後の英語学習をやめた生徒など様々います。他方、KOTAのように英語環境の方が性に合うとしてインターで学び、英語母語家庭の生徒よりも「英語が得意」になるパターンもあります。
保護者様には、お子さまのかけがえのない幼少期に幸せな環境を見極めて用意することの重要性を理解していただきたいと願います。

ネイティブ家庭が重要視するポイント

そのほかに、海外の高校大学で学ぶ可能性のある家庭は、下記の点をチェックします。

渡航先の国の制度で、正式な教育機関(課程)と認められるか

コロナで見通しのない一時帰国をやむなくされたご家庭が、コロナ後に海外に戻った時のために、海外現地制度に認められるインターに通った例があります。5番の逆バージョンです。

渡航先の国の制度で、有効な課程修了資格を得られるか

日本にある「インター」のなかには、アメリカの高校卒業資格の取得を宣伝しているところがあります。日本の高認サポート校のような形で、アメリカの高校の通信課程の学習を助けて高校卒業資格を取得させます。同時にSAT対策などもしますので、たとえばアメリカ国籍を持つ家庭の子でアメリカの大学に進学すると決めているなら、日本の「文科省の認める正式なインター」にこだわって高額な学費を支払って認定校の卒業資格を得ずとも問題ありません。やや安い学費で、ネイティブの大人数名に囲まれてアットホームな環境で学ぶ、と言うのはひとつの選択肢になり得ます。

どのような教育関係学位(資格)の取得者が教員をつとめているか

日本のワークビザの条件は厳しく、海外の大学で教育に関する課程を修めて、いわゆる「本物の先生の資格」を得て、日本の企業にビザを出してもらって来日している教員は少ないです。とくに小規模の「プリスクール」「小学部までのインター」はワークビザを出せる状態になく、教育関係の学位を持っている方がスタッフのうち1-2名のみであったり、日本人の配偶者ビザで日本に暮らはじめてからオンラインで教育関係の学位を取得して(取り足して)、「英語圏の学校」で働いた経験の無い方が少なからずいます。教育関係資格取得スタッフの在籍を宣伝しているところで、民間通信講座の名ばかり資格のこともあります。ネイティブ家庭は、その教育施設の教員が「小中高の学習を教える能力と経験を持っているか」をみます。「学校(教育施設)」として体をなしているかもみます。

「安いインター」は目的によります

日本国内で「インターナショナルスクール」を標榜して営業するための制限はありません。そのため「文科省の認める正式なインター」以外にたくさんの「インター」があります。

(たぶん、KOTAもその気になれば、日本で一番安い「KOTAインターナショナルスクール(認定なし)」を明日からはじめられると思います^^;)

「インター」に関する教育相談を受けたときに、話があわなかったりするのは、その教育施設が「どのような教育プログラムを提供しているか」「文科省の認める正式なインター」であるか否かによるところが大きいです(ついでに言うと学費によるランクなども…です)。

身近に例えると、個人の無資格子供預かり、家庭的保育事業、認可外保育施設、認可保育所の違いのようなものです。後に行くほど資格者の数や施設の規模が大きく運営がしっかりします。かといって無資格だから保育の質や預かり内容が悪いとはかぎりません(認可外保育施設は園庭の無い代わり毎日散歩に連れて行ってくれます)。認可保育所に入れるのは高倍率でお迎え時間も厳しいですが、認可外保育施設は入園しやすいことが多く夜遅くまで預かってくれるプランもあります。

「インター」は、高校卒業時の修了資格と進路を考える必要のあるため、保育園のようにはいかないところがありますが、基本的には保育制度の違いと同じく「ご家庭の状況にあっているか」「お子さまにとって『質の高い教育』が行き届いているか」と言う点を重視して、小規模の「プリスクール」「小学部までのインター」「高認サポート校的なインター」が選ばれることがあります。そうした「インター」への「入学」をご検討される際には、保護者様とお子さまで1日学校訪問をして、在学生(在園児)と教員の数比や、どれくらいの密度の英語環境であるか(子ども同士では日英どちらで話しているか、教員の児童生徒に対する言葉遣いや態度(教育的にわかりやすい伝え方、丁寧さ)、学習成果物の掲示など)をご確認ください。

ネイティブ英語チューター K-ENGLISH KOTA

英検1級2回合格、TOEIC満点の日英ネイティブバイリンガルが、5才からの英語サービスを承ります。海外現地校、インターナショナルスクール、年間学費XXXX万円のボーディングスクールまで多岐にわたる入学お手伝いの実績がございます。絵本読み聞かせフォニックスから大人英作文指導まで、どうぞお気軽にお問合せください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事の続きになります。

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