【四谷】至高のコーヒーカクテルが飲めるバー バー探訪記 TIGRATO 20230325
またまたいいバーに出会ってしまいました。
カフェバーというべきでしょうか。そんなカジュアルな雰囲気で誰もが入りやすいバー。それがJR四ツ谷駅から徒歩3分の好立地にあるTIGRATOさんです。
TIGRATOさんの高宮マスターはコーヒーカクテルの名手。カクテルコンペでも数度賞を獲得している実力者です。高宮マスターのコーヒーカクテルをいただくとマジでコーヒーカクテルの概念が変わります。
TIGRATOについて
そもそもなぜTIGRATOを知るに至ったか。
それは去年の東京カクテルセブンデイズのイベントで高宮マスターのカクテルをいただいたことがきっかけでした。
バカルディのブースに高宮マスターがいらっしゃって、その時もコーヒーを使ったカクテルを振舞っていました。
すごく印象に残っていたのですが、自分があまりコーヒーカクテルの知見も深くないですし、どちらかというとクラシックカクテルが好きだということもあるので、TIGRATOに訪れるのは後回しになってしまっていました。(ごめんなさい笑)
かつ四谷って東京に住んでいても正直なかなか行くことがない街です。
ホテルニューオータニや上智大学がある街っていうイメージ。
あとは四谷三丁目のほうに素敵な飲食店が多いことは知りつつも、その代わりどうしても単価も高い…
私のお財布では勝負できない感があったので、なかなか訪れることができませんでした。
しかし、今後は定期的に四谷に通うことになりそうだなと思っています。
TIGRATO、一度訪れただけですがすっかりお気に入りになってしまいました。
JR四ツ谷駅から徒歩2,3分のところにTIGRATOはあります。
駅近で立地もいいためちょっと途中下車をしてTIGRATOに行ってみるってこともできちゃうなと思っています笑
TIGRATOはイタリア語で「トラ猫」の意味。TIGRATOが位置する場所は、猫好きであった画家の藤田嗣治氏の邸宅跡地であることが由来となっているそうです。
藤田嗣治氏、ピンとこない方が多いと思います。ぜひこちらの記事を参考にしていただければと思います。(私もこれを読んでまた賢くなりました笑)
ちなみになんでJRの駅だけ四谷じゃなくて、「四ツ谷」なんでしょうかね…
地名的には四谷が正しいはずです。四谷怪談なんかも有名ですね。四谷三丁目にもメトロの駅がありますが、「四ツ谷三丁目」ではなく駅名も「四谷三丁目」です。
一説によると、初見の人が四谷(よつや)となかなか読めないので、四ツ谷にしたという説があるようです。歴史の深い街なので諸説あるのだと思いますが、ずっと私の中で疑問に思っていることです笑
店内の様子
私が訪れたのは21時前でした。
22時閉店なので飲めても2杯くらいかなと思っていきました。そもそも土曜の夜だし混んで手は入れない可能性もあるな…と思っていたものの、カウンターの端っこの席が1席空いておりなんとか入ることができました!
本当にバーというよりおしゃれなカフェって感じの内装です。これは初心者の方もとても入りやすい。でも、普通のカフェにも置いてないようなお酒がたくさんバックバーにあります笑
Fuglenってカフェを皆さんご存じでしょう?
ノルウェーのオスロ発のカフェチェーンで、日本にも東京に数店舗あるんですが、Fuglenもお酒を提供するカフェです。(夜だけかな…)
最初TIGRATOを見てなんとなくFuglenっぽいなとも思いましたが、やはりTIGRATOは高宮ワールド。Fuglenの北欧っぽさのある内装とはまた違っていることが滞在する間に分かってきました。
客層も若い人や海外の方が多くいらっしゃったりとオーセンティックバーの客層とはまた違った感じです。
①ドットライン
メニューもいただきとても分かりやすい。せっかくなのでコーヒーを使ったカクテルをいただきたいなと思って見ていると気になるものが…
ドットライン。
高宮マスターが目の前にいらっしゃったので、ドットラインってなんですか?って聞いてみました。
ラムをベースに梅酒やコーヒーを使ったオリジナルカクテルとのこと。
とても興味深いのでまずはドットラインをいただくことに!
こちらがドットライン。
なるほど、ロックスタイルのけっこうアルコールがっつり系かな?
早速いただいてみると、むむむ!本当に初めて感じる味わい…
もう一口…うん、これはうまい!!
ラムのサトウキビ感とコーヒーのコク、エルダーフラワーの香り、梅酒の酸味がすべて合わさって最高の味わいに仕上がっていました。
個人的にはこの中だとコーヒーと梅酒を一番強く感じました。でもベースをウォッカみたいにすっきりしたものにしちゃうと、このカクテルのよさが落ちてしまうんだろうなとも思ったので、ラムがやはりキーなのかなと感じました。
梅酒の酸味とコーヒーが合わさってあの酸味の強いコーヒー感もあってとてもいいんですよね。
温かいコーヒーの酸味は正直あまり得意じゃないんですが、冷たいこのカクテルから感じる酸味は大好きでした!
高宮マスターすげえわ…
お隣の方が…
私の左隣に座っている方の視線をやたらと感じます。
なんなんやろ…どっかで会ったことある人なのかなと思っていると、声をかけてくださりました。
「インスタでバーの紹介されている方ですか?」
なんと私の投稿をいつも見てくださっているフォロワーさんだったのです!
しかも私より年下でバーが好きでいろんなバーを巡っている方とのこと。
こんな偶然な出会いがあっていいのか…マジでうれしかったです!
その方のお気に入りのバーや農業関係のお仕事をしているようで、果物のことなんかを教えていただきました。
さすが農業に関してのプロ。私も勉強になることが多々ありました。
TIGRATOはよくいらっしゃるとのことだったので、次に何を飲もうか相談してみました。(といっても、エスプレッソマティーニかアイリッシュコーヒーかの2択だったんですが笑)
その方的にはどちらもおいしいけどもエスプレッソマティーニ推しとのことだったので、迷わずドットラインを飲み終えた後にエスプレッソマティーニをオーダーしました。
②エスプレッソマティーニ
エスプレッソマティーニ。私が仲良くしていただいている方の推しカクテルなのでちょっと前から注目していました。
でも、エスプレッソマシーンがないとそもそも作れないので、なかなか飲むことができないバーも多いのが実態です。
さあ、TIGRATOのエスプレッソマティーニを見てください!
この美しさ…思わず息を呑んでしまいました。
早速いただいてみることに、、
まず感動的なのは滑らかな泡…口当たりがとても優しくこれはもう職人芸だなと思いました。
あとは単純にコーヒーのレベルが高すぎる。
ドットラインでは感じることのできなかったコーヒーのおいしさの輪郭がくっきりしました。
TIGRATOはお酒を飲まなくても普通にカフェ利用もできるのですが、このコーヒーなら単体でも飲んでみたいと思うくらいおいしいです。(かわいはそこまでコーヒーには詳しくないですが…笑)
ベースのウォッカがすっきりしているので、なおさらコーヒーの深みを楽しむことができます。酸味も強くは感じませんでした。それより旨味が強いなと思います。
芸術的なエスプレッソマティーニ。一度は飲む価値があります。
③チョコレートジェラート
高宮マスターは早退してしまったのですが、この後もお隣の方と盛り上がりジェラートもおすすめとのことだったのでいただいてみることに!
かなり多くの種類があるんですが、エスプレッソマティーニに合うものということで、チョコレートジェラートをいただきました。
見た目からしてまずいはずがないですよね!
こちらも濃厚で本当においしい。またコーヒーの深みとは違った方向の深みなので、チョコレートとコーヒーの組合せすごくおもしろいです。
ジェラートとカクテルのコラボレーションを楽しめるのはやはりTIGRATOならではの楽しさ。
ぜひ多くの方に味わっていただきたい楽しみ方です。
遅くまですみません、、
高宮マスター早退後は閉店時間の22時を過ぎた後もお隣の方とスタッフの松崎さん、松島さんと4人でいろいろとお話をしていました。
(ここには書けないこともたくさん語ってしまいました…笑)
ちなみに松島さんはBAR TIMESのウッドフォードリザーブの特集に登場していたので存じ上げていました。
また、4月限定で松島さんが考案したRememberをはじめウッドフォードリザーブを使った各種カクテルを楽しむができます!私も近々伺います!
松崎さん、松島さんともにバーテンダーという仕事に対する向き合い方がとても誠実で、やはりすばらしいバーではすばらしいバーテンダーが育つんだろうな、と改めて感じました。
お二人ともお若いバーテンダーですし、本当に若い方がバーの楽しみを知るにはぴったりの場所だなと思います。年齢が近い方がいらっしゃるだけで親近感がわくものです。
そして、お二人の店仕舞いの業務の邪魔をしてしまい申し訳ございませんでした笑
まとめ
せっかくなのでお会計に関しても触れておくと、カクテル2杯とジェラートをいただいて2880円でした。
個人的には1万円くらいの価値あるものをいただいた気でいたので、こんなに破格でいいのか、、という感じです笑
コスト的にも初心者の方が挑戦しやすいバーだと思います。
本当にいろんな発見のあるバーでした。
オーセンティックバーばかり通っていたので、バーはこうでなくてはならないというような固定観念に私自身が縛られていた部分がありましたが、TIGRATOを訪れたことで私の考えもアップデートされました。
今後も高宮マスターのTIGRATOに通い続けようと思います!
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