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親の金を盗んで課金

何があっても子どもを信じることができるか?

子どもは嘘をつく。
嘘をつく原因は親にあると平気で言う人もいる。しかし、その子が持って生まれた特性があることは、複数人の兄弟がいる我が家では大いに考えられる。なぜ子どものことを信じないのかと思う人もいるだろう。
しかし、

親であっても、数回にわたり嘘をつかれると「また嘘なのでは」という疑惑を持つことは仕方がない。
子どものことを親が信用しなくてどうするのかと、きれい事を言う人もいるだろう。しかし、どうやって信じたらいいのか分からない。

私の財布、兄弟の財布から盗んだお金でずいぶん課金していた。
「お年玉を貯めていた」と嘘を言っていたが、結局の所、盗んでいたことを後から白状した。

スマホを買い与えているのではない。
盗んだお金で中古スマホを自分で買ってきたのだ。
そのあたりから、息子は不安定になってきた。

子どもがお店に行って、スマホを簡単に購入できるこの世の中を恨む。

それと同時に、中学校から支給されたクロームブックが大迷惑だった。
閲覧制限は簡単に息子の知識で外すことができ、夜な夜なクロームブックでユーチューブを見まくり、生活が乱れた。
学校の先生は「持って帰ってはいけないことになっているのですが」と平気で言うが、現に持って帰って使っていることに気づかないような学校の仕組みが未熟だ。

思春期の子どもとバトルをしなければならない、大迷惑な材料にしか過ぎなかった。

息子は、その後不安定になったのだ。


勝手に買ってきたスマホは、夜は親が預かっていたのだが、クロームブックを持って帰っていることは気づけず、寝ていると思ったらクロームブックを使って、夜中に遊べていたのだ。

これは親の責任だろうか?
思春期の子どもの行動を、逐一観察しなければならなかったのだろうか?
親が悪いのか?
子どもとのコミュニケーション不足か?

子どもの行動をいちいち観察している親は毒親と言われ、
観察できていない親はちゃんと子供のことを見ていないと言われる。


スマホを返せ!!

不安定になった息子は、私に初めて暴力を振るった。
返せ返せと叫きちらし、お腹や頭や顔を殴ってきた。

兄弟が止めに入ってくれ、初めて私は泣いた。

よく、「親のせい」という人がいる。
全部親のせいだと。知りもしないくせに。

人は親以外の環境に簡単に影響されてしまうのだ。

そして、誰のせいにしてもどうしようもない怒りと悲しみを抱えた親がここにいる。

息子の行動に対して、信用できないことは正直な事実だ。
でも、息子を愛しているという確信は、私を支えている。

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