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参加したいPTAを作るため、今年取り組んだ話

先日、事務所にある小学校のPTAの役員さんが「向花小学校のPTAの取り組みのことを教えて欲しい」と尋ねて来られました。

曰く、「いろいろ変えたいけれど、なかなかうまく進まない。PTAのLINE公式アカウントを作られたと聞いたので、参考にさせて欲しい」と。

まず、私が今年度PTA会長になった経緯をお話ししました。

PTA会長になった経緯

今高校1年の娘が向花小学校のPTAにはノータッチ。
おやじの会の会長はした。
おやじの会も当初は、運動会の緑門づくりと門松づくりくらいしかしていなくて、「おやじが楽しめるおやじの会に」とドッチボール大会やペットボトルロケット大会を企画した。

娘が国分中学校の時は、3年間、学年委員長をして、PTA規約改正に深く関わった。

息子が小学校に入学してからはコロナの影響で、行事は中止・縮小。PTAの活動も停止。
娘が中学を卒業したので、今度は息子の小学校で、こどもたちのために、脱コロナに向けて、力を注ぎたいと思った。

で、これまで小学校の役員経験はゼロでしたが、立候補して会長になりました。

LINE公式アカウントの話

PTAの連絡をプリントでする時は、保護者が原稿を作って、印刷して、数を数えてクラスごとに分けないといけない。
そうして作ったプリントをこどもが家で出すかどうかはわからない・・・

PTAの引き継ぎを3月下旬に受け、学校の中を見てみると、とにかく学校は忙しいのもあって、4月の頭に「LINE公式アカウントを作りたい。試行ということでさせて欲しい」と役員に話をして、作りました。
最初に保護者に登録をしてもらわないといけないので、QRコードを載せたプリントを配布しました。


向花小学校では専門部の割り振りを昨年度まで紙の調査票で行っていたので、それをLINE公式からGoogle Formを使ってスマホで回答するようにしました。
おかげで、スムーズに公式への登録が進みました。

活用して良かったと思うことは、「こどものプリント出し忘れがないので良い」という声を聞いたこともありますが、3つほど。

1 奉仕作業(愛校作業)のPRに効果的だった。
奉仕作業の案内を流すときに、今これだけ草ぼうぼうですよ、という写真を添付しました。
そのせいか集まりがよかったです。(気のせいかもしれませんが!)

2 緊急時に役に立った。
大雪の日。朝6時半過ぎに教頭から電話が入り「学校が使用している安心メールシステムがダウンして保護者にメールが送れなくなりました。LINE で出校時間の変更を流してください」と。
すぐに流したおかげで、問い合わせや、いつも通りに学校に来る子も少なくてすみました。
多くの学校が利用していたシステムだったので、どこも連絡に苦労したようです。

微妙な上り坂で橋に辿り着けない車も。


そこで、立哨がてら、カルシウム撒いてました。

3 細かく、話し言葉で思いを伝えることができた。
結局一番よかったのは、ここではないかと思っています。
プリントではなく、形式ばらずに考えを伝えることがよかったのではないかと。(独りよがりかもですが)

課題もいろいろあるのですが、導入してよかったかなと思います。

欠席届をスマホから

このLINE 公式を入り口にして、Googleフォームに組み合わせることで、アンケートなどの集約に使いましたが、一番大きかったのは2学期から実現した欠席届でした。(本当はもう少し早くやりたかったのですが)

コロナで欠席届を近所のこどもに持たせるのが難しくなったので、電話での連絡が多くなり、朝学校に電話してもなかなか繋がらない状況が続いていたので、学校のOKも貰って実現させました。

LINE公式アカウント→Googleフォーム→学校に自動でメール→学校のパソコンで自動受信し、印刷。→プリンターに出てきたメールを各クラスの担任にそのまま渡す。

導入結果
・電話で話す必要がある時には繋がるようになった。
・学校側が電話で聞き取った内容をメモする必要がなくなった。
(保護者が入力した情報がそのまま印刷されるため)
・その日の朝に連絡しなくても、前日の夜のうちにも送れるようになった。

一日10件前後の連絡がこのシステムで入っています。

PTA活動をどう見直すか

コロナで行事が止まったことで、PTA活動も整理をする必要が出てきました。
残すべき活動と残さなくても良い活動を整理して、来年度は専門部のスリム化を図ります。

廃品回収やベルマークは廃止をします。
コストパフォーマンスが悪いからです。
特に廃品回収は本年度久しぶりに実施しましたが、お願いしていた業者から「来年度は難しい」と言われるような状況でした。

やってきたことを止めることは勇気がいることかもしれませんが、誰が活動内容を決めているのかよくわからない状況は健全ではないと思います。

市役所時代もそうでしたが、
「去年やったから、今年もやる」
「去年と同じやり方で、今年もやる」
というのが、私は好きではありません。
やるならば、去年よりいい形にしたいですし、「そもそも何故これをやるのか?」というところを理解していなければいい形にはなりません。

なんとなくやらなきゃいけない空気で、誰もやりたがらない活動をするPTAでは人は離れていくだけです。

中には、こどものためにやらなければいけないものもありますが、そういうものは協力をしてくださる方は必ずいます。
ただ、活動ができない方もいらっしゃるので、そういう人に対しての配慮と理解は必要です。
「不公平だ」という声が大きくなりすぎると、ちょっとおかしな方向に進んで行く気がします。

来年度に向けて

以上のようなことを、事務所に来られた方にはお話をしました。私の考え方にはすごく共感いただいたようで、喜んで帰っていかれました。

風通しの良い、意見が通るPTAであると認めてもらえれば、自然に活動は活発化していくのではないかと思っています。

例えば、今年は保護者の提案で「折れない心を育てるいのちの授業」を6年生をとその保護者を対象に行いました。中学に進学すると不登校になる子が増えます。その時に周りの友達が気にかけてくれるように。

向花小がやったおかげで、国分中学校、青葉小学校でも実施することができました。
引き続き、国分中学校校区で取り組んでいけるよう画策します。

運動会のYoutube配信も来年度もまたやりたいです。

あとは、活動を活性化するには保護者同士のコミュニケーションだと思っています。
そのために、学級PTAはとても大事と考えています。今年度後半は学級PTAで保護者同士が喋る時間を必ず設けてくれと要請していました。先生が喋って終わりの学級PTAでは参加は増えません。


来年度もPTA会長をさせていただくつもりではあります。(決定してはおりません。総会で承認いただけたら、の話です。)

引き続き、できることをできるだけ、やりたいことをやれるようなPTAにしていきたいと思います。


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