コード譜で演奏をするやり方(動画解説)

 これまでコードについての基礎(のごく基本的な部分)を書いてきましたが、それにより具体的にどんなことが出来るのか、ということを進めていきたいと思います。

 今回はメロディーとコードだけが書いてある一段譜を使ってピアノで演奏してみます。コードを見てのアドリブソロなどではなく、楽譜に書いてあるメロディーにコードを見て伴奏を付けて曲として成立させるという形です。

 他のコード楽器でも考え方ややり方は共通することがありますので、それぞれ自分の楽器に置き換えて考えてみてください。

せっかくコードを覚えたなら何か出来るようになったり楽しいことがないとしんどいですからね、とにかく簡単でもいいから何かしら演奏してみましょう。

 テキストで書くと難しくなりそうでしたので今回は動画を収録しました。演奏する曲は日本ファルコムのゲーム「イース2」の「A STILL TIME」です。

 11分ほどの動画ですので、まずはこちらを見て頂ければと思います。


いかがでしょうか?

動画の内容について、改めて説明していきます。

まず、楽譜にはメロディーの音符とコードが書かれています。

stilltime楽譜


 メロディーは音符通りに右手で演奏できます。これにコードを見て左手の伴奏を付けていきます。


 まずはコードのルート、アルファベットで示された音の部分だけを読んで低い音を単音で演奏してベースの音を鳴らします。

コード6-1

 これでメロディーとベースの単音という形ですが、これだけでも曲としてはある程度聴くことが出来ると思います。


 次に、一旦メロディーは弾かずに今の左手のベースに加えて右手でコードの和音を弾きます。他の人がメロディーを演奏しているという前提での伴奏と考えてください。

コード6-2


 これもシンプルですが、メロディーが演奏されていれば合奏として成立させることが出来ます。動画では和音を4分音符のリズムで弾いていますが、リズムを変えたりアルペジオ(分散和音)にしたりとやり方はいろいろあります。

 実際に演奏する中で、コードを「転回」させて、それぞれの和音を演奏するときに音域が上下しすぎないようにすることが必要になってきます。


 今度は、今までやった「メロディー」と「ベース」と「和音」を全部ひとりで演奏してみます。具体的にはベースとメロディーを弾きながら右手でメロディーと一緒に和音を鳴らしたり、左手をベースだけでなくアルペジオにしてコードの響きを鳴らす、といった具合です。

コード6-3

 最初はもちろん初見ですぐにこれくらいまで弾けなくても大丈夫ですので、コードの音を書き出してゆっくり鳴らしながら、コードの転回やアルペジオなどいろいろ試しながら、その曲のアレンジを考えていくのを楽しんでみてください。



音楽理論がわかればいろいろ出来そうだけどよくわからない、という人向けに、きっかけがつかめたらもっと楽しく出来るかもしれないと思って書いていますので基本的に無料で公開しています。無料で読んで頂いて構いませんがもし課金的なサポートをしたいという方は、僕の制作物などを購入してもらえたら嬉しいです(500円などからあります)。

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