コードを「度数」で考えてみる。

 今回も動画で収録しています。こちらをご覧ください。

少し難しく感じるかもしれませんが、気にせず見てください。


 前回の「コード譜で演奏する」ことの延長で、コード譜を見てそのコードが曲中のキーでどのようなコード、そのキーのトニックから数えて何度のコードか、などを考えることでコードの4和音以外の音「テンションノート」の加え方を考えてみます。

 キーはFメジャーです。まずFのダイアトニックスケールコードを見てみましょう。

stilltime楽譜7-6

 そのキーのトニック(主和音)となるFM7を「1度」としてそこから上に2度、3度と「度数」という数え方で、表記はローマ数字で、ダイアトニックスケールコードの区別を表します。


 曲の譜面で観てみましょう。曲のキーを考えて、コードをダイアトニックスケールコードの何番目か、ということをトニックコードをⅠ度としてそこから数える度数でコードの上に赤字で表記してあります。

stilltime楽譜7-3


 ちょっと難しく感じるかもしれませんが、なんとなく聞きながらでも動画を見てもらったらいいかと思います。これまで説明してきたコードの基礎やキーの話が、演奏するときや作曲、アレンジするときにどう活かしていくのかのヒントになると思います。


 その中で、まだ詳しくは説明していませんが、Ⅴ度のドミナントセブンスコートではいろいろな「テンションノート」を加えることが出来ます。

stilltime楽譜7-5


 このように、コードひとつずつを見るのではなく曲全体を見渡して、転調を含めて曲のキーと照らし合わせて、そのコードは何度のコードでどういう役割なのか、ということがわかってくると曲の全体図が把握できると思います。

 今回はテキストは少な目ですが、動画での解説が今までよりも踏み込んだところまで説明していますので、わからなければ何度か繰り返し見て理解して頂ければと思います。


 ここまでの話がわかると、曲を演奏するときや分析するときに理解が深まると同時に、市販の理論書などを読んだときにそれをどう実用に活かしていくかということが考えられるのではないかと思います。

 細かいコードの構成音や使えるテンションノートなどを一覧表のように書かずに極力簡単に最低限の説明のみで進めてきたのも、最終的にどう役に立つかの方を先に理解してもらえたらと思っていたからです。


 さらに進めば、楽器の演奏であればコード譜のみでの即興演奏などにもつながっていきますし、作曲やアレンジであればテンションを含めたハーモニーや部分転調などによる展開などの引き出しが得られると思います。

 書ける範囲でまたのんびりやっていきますw


音楽理論がわかればいろいろ出来そうだけどよくわからない、という人向けに、きっかけがつかめたらもっと楽しく出来るかもしれないと思って書いていますので基本的に無料で公開しています。無料で読んで頂いて構いませんがもし課金的なサポートをしたいという方は、僕の制作物などを購入してもらえたら嬉しいです(500円などからあります)。

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