マガジンのカバー画像

音楽人生が100倍豊かになる、80年代の100曲

14
出会う曲、出会う曲がどれも刺激的だった1980年代のニューウェーブ。 TikTokの影響で昔の曲が突然ヒットしたりしていますが、ここから意外にいい曲と出会えるかも。 毎週土曜更新
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

キリング・ジョークのラブ・ライク・ブラッド:踊る暗黒大魔王

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その13> Killing Joke / Love Like Blood (1985)キリング・ジョーク(Killing Joke)はポスト・パンク時代に登場した重要バンドのひとつ。 英語で「Killing Joke」って、「死ぬほど笑う」みたいな意味なんですけど、もちろん楽しい音ではなく、暗くて重い音。当時の空気感を思わせる斜に構えた皮肉なネーミングです。 本能むき出し系の音で、個人的にはニック・ケイブ(Nick Ca

ヤズーのオンリーユー:エレクトリック・ソウル・バラード

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その12> Yazoo  / Only You (1982)ヤズー(Yazoo)は、元デペッシュ・モード(Depeche Mode)のヴィンス・クラーク(Vince Clarke)とアリソン・モイエ(Alison Moyet)で結成されたグループ。 その特徴は何といってもポップなエレクトロニックの音に乗ったアリソン・モイエのソウルフルなヴォーカルです。 エレポップやテクノポップのはじめの頃って、モゴモゴ歌ったり、ボソボソ

スクリッティ・ポリッティのスウィーテスト・ガール:知的な甘さ

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その11> Scritti Politti  "The Sweetest Girl"(1981) スクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti)の「スウィーテスト・ガール(The Sweetest Girl)」は、私が生涯で1〜2番を競う名曲だと思ってるバラードです。 クールな音の中に、美しいとしか言いようのないメロディ。グリーン・ガートサイド(Green Gartside)の澄んだ天使のような歌声。 どこを