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音楽人生が100倍豊かになる、80年代の100曲

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出会う曲、出会う曲がどれも刺激的だった1980年代のニューウェーブ。 TikTokの影響で昔の曲が突然ヒットしたりしていますが、ここから意外にいい曲と出会えるかも。 毎週土曜更新
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2023年4月の記事一覧

キュアーのラブキャッツ:かわいいゴス

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その9> Cure "The Love Cats"(1983) キュアー(Cure)です。とりあえず最初に大好きと言っておきます。 その昔、私もゴスみたいな格好してまして、ロバ夫(ロバート・スミス(Robert Smith)のことを日本のファンはこう呼んでます)を参考にしてました。スーツなのにスニーカーなんだ、とかね。 で、このラブキャッツ(The Love Cats)はキュアーの最初の全英トップ10ヒット。 ファース

ジョイ・ディヴィジョンのラブ・ウィル・ティアー・アス・アパート:シリアスの行き着く先

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その10> Joy Division  "Love Will Tear Us Apart"(1980) のっけっから何ですが、ジョイ・ディビジョン(Joy Division)はリアルタイムで聴いていなかったんですよね。 イアン・カーティス(Ian Curtis)が死んだ後のニュー・オーダー(New Order)が大好きで、行き着いたというか。 この「ラブ・ウィル・ティアー・アス・アパート(Love Will Tear U

坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンの禁じられた色彩:何回聴いたかわからない

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その8> David Sylvian and Ryuichi Sakamoto  "Forbidden Colours"(1983) YMOで原宿のたけのこ族を踊らせて日本のトップとなった後、坂本龍一が名実ともに世界的なアーティストになったのはこの映画「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)」のサントラだったのではないかと思います。 実際に数年後にこれまた出演してサントラもつく

ジェット・セット・ジュンタ:マサラ味のキャンディ

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その7> The Monochrome Set  "The Jet Set Junta"(1983) ネオアコ(neo acoustic)文脈で語られることが多いモノクローム・セット(The Monochrome Set)ですが、私はどちらかというとXTCとかスクィーズ(Squeeze)とかのひねくれポップ系列かと思ってます。 曲調はキャンディ・ポップな感じでかわいいんですが、ところどころにエスニックというか無国籍な香りが

スロッビング・グリッスルのホット・オン・ザ・ヒールズ・オブ・ラブ:鞭がキモチイイ

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その6> Throbbing Gristle  "Hot On the Heels of Love"(1979) その昔、インダストリアル・ミュージックというジャンルが流行りまして、直訳すると工業用音楽。電子的な音響で工業化社会を批判的に表現したノイズ・ミュージックみたいな感じです。 その巨人というか始祖といわれているのが、こちらスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)です。 ノイズ系なので、ふつう