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ジェット・セット・ジュンタ:マサラ味のキャンディ

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その7>

The Monochrome Set  "The Jet Set Junta"(1983) 

ネオアコ(neo acoustic)文脈で語られることが多いモノクローム・セット(The Monochrome Set)ですが、私はどちらかというとXTCとかスクィーズ(Squeeze)とかのひねくれポップ系列かと思ってます。

曲調はキャンディ・ポップな感じでかわいいんですが、ところどころにエスニックというか無国籍な香りがするんですねよ。

ヴォーカルのビド(BID)がインドとアメリカのハーフらしく、「あぁ、なるほど」という感じ。

昔インドを旅したことがあるんですが、そのときインドはなんでもかんでもカレー味だったんです。

カレー味というとちょっと語弊がありますね。正確にはスパイス味。スパイスのことをマサラ、ミックススパイスのガラムマサラと言うんですが、ぜんぶマサラで味付け。

日本料理の多くが醤油味というのと同じ感じです。

ただね、向こうの国内線乗ったら、出てきたキャンディもマサラ味だったんですよ。

「キャンディまでマサラ味にするなよ」と思いつつ、慣れてくるとけっこうクセになる感じ。ミルクティーにスパイスが入ったチャイと同じようなおいしさとでも言えばいいのか…。

で、モノクローム・セットがそんなインドのマサラ・キャンディを思い起こすような音なんですよね。

ポップで甘いメロディと、ところどころ顔を出すクセのある感じがたまりません。

そんな彼らの曲のなかでも「「ジェット・セット・ジュンタ(The Jet Set Junta)」は、なんかマカロニウェスタンぽいイントロで始まる60'sぽい雰囲気の名曲で、ほのぼのします。



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