見出し画像

毎日4人の男性と連絡を取り合っているのに、これまでにないくらい嗜好が合致しすぎる人とTinderで出会ってしまった

コロナ禍で出会いがないなんて、嘘。

マッチングアプリをやっていると、色々な人とマッチする。マッチしても会話に発展しないのがほとんどではあるけれど、ここ最近、定期的に連絡を取り合っている男性が4人いる。

1人目は、新幹線で2時間くらい遠くの場所に住んでいる12歳上の男性。お互い一番近くにいたときにたまたま表示圏内になりフィードに現れ、マッチした。距離が遠いためすぐ会うということもできずに、メッセージだけでもう2ヶ月くらいやりとりしている。言葉を生業にしているためか、メッセージ中の言葉選びのセンスが好きで、年相応の女性経験をしてきたことがうかがえる話そぶりが醸し出す、落ち着いた「大人の男性」という雰囲気に惹かれていた。すぐ会えないのが逆によかったのかもしれない。日に日に会いたい気持ちが増してきて、好きなのか情なのかわからないけど、久々にくすぐったい気持ちが芽生えてきているのを感じていた。

2人目は、車で1時間くらいの場所に住んでいる6歳上の男性。きっと10代、20代の頃にはやんちゃしてたんだろうなという感じの、いつも語尾に「!」を使うような元気な人。そんなテンション高めな彼も今では会社の役員を務めているらしく、仕事が忙しくて1日1回、朝に連絡をくれる。まだ1度も会ったことがない。忙しいのに会いにきてくれるなんて申し訳ないね、そう送ると、「俺が会いたいんだからいいんだよ!気にしないで」という優しい言葉をくれる側面もあり、そのギャップに好感を持てた。

3人目は、車で30分くらいの隣の市に住んでいる20歳近く上の男性。もはや、私の親とのほうが年齢が近い。10歳上くらいの年齢に設定してアプリをしていたその人は、マッチした後に本当の年齢を教えてくれた。正直、上すぎるな、と感じたけれど、休みの日に出かける先や趣味が似ていて、車を持たずに引っ越してきた私に、一緒にお出かけしようよと言ってくれたこともあり、やりとりを続けていた。離婚した奥さんとの間に二人のお子さんがいて、たまに週末に会っているみたいだった。こんな男やだよね、と一度言われたことがあるけれど、私は全然抵抗がなかった。私の両親も離婚しているし、私自身、父親と月一で会っていたので、それは自然なことのように聞こえた。確かに、恋愛する相手がバツイチで子供が二人いるとなったら少しは考えてしまうけれど、私はこの人とは恋愛に発展する気があまりなかったし、普通の友人として考えていたので、大丈夫だよ!と返信していた。

4人目は、同じ市に住んでいる10歳上の男性。お顔がタイプです。そうメッセージを送ってくれたことから連絡を取り合うようになり、これまで数回会っている。飲食店を経営していて、中小企業の経営者が集まる組織に属していて、とても忙しそうだった。なので、近くに住んでいるけれど、頻繁には会えていない。身長がとても高く痩身で、食事制限やトレーニングをしているからか、見た目は実年齢よりも若く見える。見知らぬ土地で心細かったということもあり、近くに仲良くしてくれそうな存在がいるという安心材料が助長して、私はその人に懐いていた。

そんなこんなで、この4人の男性と1ヶ月以上にも渡って連絡を取り続けてきた。実際に会ったのは4人目の人だけ。どちらかというと友達探しや日常の話し相手探しという目的でアプリを使っていたようなところがあり、会ったりしなくても私の心はある程度は満たされていた。1人目の人にはやや惹かれつつあるけれど、会う前にこの気持ちを恋愛感情として確定させたくない、という多少意地が入り混じった何とも言えない感情でいた。

そんな中で、暇つぶしにTinderを開いていたら、新しい人からメッセージが来た。最初に少しやりとりしただけなのに、突然「電話したりできませんか?」と送られてきた。え、早いですね。でもいいですよー。そう送って、その日の夜に電話することになった。

彼は、2歳年上で関西出身。転勤で、私が引っ越してきたところから20kmくらい離れたところに越してきたらしい。こっちにきてから1年くらい。転勤族ではあるけれど、今の場所には5-6年はいることになるから、恋愛相手を探している。電話口から聞こえる関西弁が新鮮で、優しい話し方や低めの声が心地よくて、好きな感じだった。私が失恋を機に身一つで引っ越してきたという話にすごく感心したみたいで、そういうことできる人かっこいい。自分もしたいけど、する勇気とか思い切りがないから、憧れる。だから、電話して話してみたいと思ったんだよね。そう言っていた。

私はプライベートで物を増やさないように暮らしていて、ややミニマリスト的な生活をしている。彼も、そうらしかった。ミニマリストになるきっかけとして影響を受けた人がお互い一緒で、どういうアイテムを使っているか、とか、部屋はこうしたいよね、とか、そんな話で、初回とは思えないほど話が弾んだ。しかも、私が海外に留学していたことを話すと、彼もその場所に行ったことがあるらしかった。あまりそこに行ったことがある人と出会ったことがないので驚いた。どうしてそこに?と聞くと、キャンパーとして世界的に有名なYoutuberに会いに行った、とのことだった。彼はキャンプを熱狂的に好きらしい。その行動力に私は再度驚いた。

いや、私の引っ越し云々より、彼の行動力のほうが思い切り良すぎないか。

正直そう思ったけど、あまりメジャーではない嗜好が一致したことに私も気持ちが高揚して、彼のことがさらに知りたくなった。

2人が付き合ったり結婚したら、どうなるんだろうね。彼が言った。初回の電話でそんな話題をされても何も本気ではないことは明らかだし、こちらも真に受けないけど、少しドキッとする。今度、一緒にどこかに行こうな。優しい響きでそんなことを言われたら、嫌でも気になってしまう。本当は、1人目の人と会える日を楽しみにしていたし、会ったらきっと好きになるんだろうなと思っていたのに、より近くで、興味を惹かれる人に出会ってしまった。彼とは来週半ば、平日夜に会う約束をしている。まだあまり顔もよくわからないし、実際に会ってみてどうなるかは予想ができない。けど、恋は本当にタイミングなのかもしれない。どちらに転ぶか、私自身もまだわからない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?