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24年間走り続けてる、だいすきな人へ

「11歳の頃からジャニーズに入って、ジャニーズのタレントって最初からマルチにいろんなことをやるんですよね。歌って踊るだけじゃなく、バラエティに出たりお芝居をしたり、はっきりした専業という感覚が僕自身の中にはなかったんです」

「だから僕の中で作家活動はジャニーズの活動とは思ってないというか。もっというと、どれも僕自身のお仕事。好きなことをただやっているだけなので、どちらかの比重が大きくなるというよりは、今までと変わらず歌って踊る日があって、お芝居する日があって、書く日があるだけだと思ってます」

これは2021年3月2日、吉川英治文学新人賞を受賞されたときの加藤シゲアキさんの言葉です。
ジャニーズ事務所入所24年を迎えた今、改めてこの言葉を噛み締めています。


加藤さんはよく「二足の草鞋を履いて活動している」と言われていて。
『両立しえない二つを仕事を両立させている』という意味では全くその通りで、ただその言葉だけで加藤さんをまとめるにはなんだか惜しいような気持ちもあるんです。

まず、今の加藤さんは二つどころの草鞋じゃないということ。
歌って、踊って、書いて、演じるだけに留まらず、映画監督や戯曲にも挑戦しています。草鞋だけじゃなく、ブーツもスニーカーもサンダルも持っている状態。

しかも今まで以上に力強く奥深い歌声からは洗練さを感じ、かと思えば企業とのコラボでフィクションとノンフィクションを融合させた物語を書き上げるチャレンジングな一面も見せられて。
つまり、ただ数を所有しているだけじゃなくて、今まで履いていた草鞋はグレードアップしていってるし、同じメーカーで新しいモデルの草鞋も履いているのが今の加藤さんなんです。


それと、もう一つ。
「二足の草鞋を履く」と聞くと、別々の草鞋を片方ずつ履くイメージがあるんですが、加藤さんの場合それはちょっと違う気がします。

2018年の12月。金田一耕助を演じられた加藤さんは「どんな仕事もこれが最後だと思ってやってる」「これが遺作になっても後悔しないところまでやりたい」と話していました。

また、先日あさイチに出演された際、過去にグループの活動休止やメンバー脱退が続く中でこれからどう芸能界で戦うか悩んだ末「とにかくできることをなんでもやろう」と決めて、結果的にこれが小説を書き始める一つの原動力になったと語っていました。

ひとつひとつとしっかり向き合い、悔いのないようやる。
加藤さんは目の前の仕事にどこまでも全力で、どこまでも誠実なんです。


私の中の加藤さんは、歌って踊る草鞋と物語を書く草鞋を片足ずつ履くのではなく、歌って踊る日は両足に専用の草鞋を履いて、書く日は書くための草鞋を両足に履く。そんなイメージ。
だってそれぞれ違う靴だと、靴に対しても失礼だし走りにくいから。
ブーツ同士、スニーカー同士ちゃんと両足合わせて履く方がその力を存分に発揮できるし、ちゃんと両足を地につけられるから。

求められる草鞋に両足ともしっかり履き替えるのが、仕事へ誠実さに。
同じ草鞋を履いて自分の力を悔いなく出すのが、仕事への全力さに繋がるんだと思うのです。


吉川英治文学新人賞を受賞された時、加藤さんはこんなことも話していました。

「なんでもやることができるのが、ジャニーズのタレント」

なんでもできる。そう信じて、なんでも挑戦する。
やっぱり加藤さんは、ジャニーズの加藤シゲアキさんだと感じる言葉でした。


入所して24年。ジャニーズの加藤さんとしては24歳になりました。
思えば実年齢でも24歳で加藤さんは作家デビューをしています。
もう24年、まだ24年。
これからも新しい世界を見せてくれるんじゃないか。
そんな期待で今はいっぱいです。



24年前の加藤成亮さん。
ジャニーズに入ってくれてありがとう。
24年間走り続けてくれてありがとう。
だから私は作品を通じてあなたと出会えました。
出会ったことで、より広く、より深い世界を知りました。
手を伸ばした景色が色鮮やかになり、たくさん心を動かしてくれたから、心臓の音がより大きく聞こえるようになりました。

暗闇から生み出す世界。うーんと考え込んでから紡がれる言葉。曲を演じるような歌声。うっとりするしなやかなダンス。台詞のない芝居。体温を感じる声。いつ見てもときめく笑顔。

あなたのすべてがだいすきです。


加藤さんの進む未来が、加藤さんにとってあたたかく素敵なものでありますように。そして心も体も健康で過ごせますよう、ずっとずっと願ってます。

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