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夜(自由詩)

夜の帳が下りる様と
心が自分の内側へ向いていく様は似ている

深く 暗く
どこまでも果てしなく終わりがない

否 実際はそれはほんのひとときに過ぎない
しかし まるでこのまま生涯が終わるかの様に
思い詰め 嫌悪し 嗚咽する

何が自分を苦しめるのか
自分自身か
自分以外の全てか
答えは おそらくどちらでもない

強いて云うのならば
苦しめるのは この暗闇
夜の誘惑

生きるのは容易くない
夜は生きる難しさそのものだ

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