![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129090717/rectangle_large_type_2_bf822afc705dd1d9b6746c994c2b3bcd.png?width=800)
【詩】後ろ髪の永遠
![](https://assets.st-note.com/img/1706450758734-dvPjWc129y.png?width=800)
後ろ髪が引かれて
引かれて
引かれて
ずっと伸びていって
細く細く
糸のようになって
先も後も見えないほど続いていったなら
人為的な永遠の形成になりえるだろうか
それを
君に続く永遠に
してしまっても、
行こう行こうと足先の向く方
未練の足音はひたひた
これを棄てた後に続いていく毎日が描けなくて
ついにここまできた
何にもならない何もないものが
これがしあわせ
なのだと膨張している圧力
概念だけを残して私を形成してしまっている
君の形は
とうに忘れてしまった
悲しい
とは
私を軽薄にする言葉だ
そこらの安酒で胃の底へ押し流せる
目の前に来るだけの別れに
人より向き合い方を知っている
それだけのこと
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?