2.1日米合同委員会抗議街宣におけるメッセージ

2.1(木)日米合同委員会抗議街宣が行われた。私は参加することが出来なかったが、賛同人に名を連ね、メッセージを送った。メッセージは以下の通り。

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昭和二十年に、わが国が戦争に負けて以来、わが国の政治はアメリカに支配され、アメリカの意向に左右される占領政策が続いてきました。それは昭和二十七年のサンフランシスコ講和条約により表面上の独立を果たした後も、厳然として続いたのです。米軍基地が日本に置かれたからです。
米軍基地がその国でどのような扱いをされるのか決める条約が、日米地位協定です。日本に限らず、米軍基地がおかれている国にはどこでも地位協定があります。しかし、日米地位協定ほど対米従属的な内容を持つ地位協定は、ほかに存在しません。
先日、静岡県富士宮市で3人を死傷させる事故を起こし禁錮3年の判決を受けた米兵が、アメリカ側からの圧力によって米国に引き渡され、仮釈放されていたことが明らかになりました。ハリス副大統領他が圧力をかけたとも言われています。マイク・リー上院議員は米兵が高山病にかかり意識を失った末の事故だと主張しているにも関わらず日本の裁判所にその主張を却下されたことを受けて、「日本は米兵の家族と米国に謝罪すべきだ」と主張しています。アメリカ側には、日本に対する支配者意識があることがありありとみて取れます。
なぜこのようなことになってしまったのか? それは日米地位協定が占領時における米軍の規定を事実上引き継ぐものであったからです。つまり、日米地位協定は占領の継続なのです。
そして日米地位協定をどう運用していくかを協議するのが、ここニュー山王ホテルで行われている日米合同委員会です。この日米合同委員会は日本側は外務省北米局長を代表とした各省の官僚で、米国側は在日米軍司令部となっており、議事は公開されないこととなっております。そのため、米軍が求める政策を官僚が御用聞きしている状態になっているのではないかという疑惑が絶えません。
日米合同委員会における議事は、速やかに公開されるべきです。対米従属を許さない国民の目にさらされるべきです。過去から今までのすべての議事録公開と、今後行われる会議議事録の速やかな公開を求めます。日米合同委員会は、戦後の日米間におけるさまざまな密約の温床となってきました。その密約の一部は、米国の情報公開により、明らかになっています。こうした密約の温床となる会議は正されるべきです。日米合同委員会の廃止と、数々の密約の完全なる公開を求めたいと思います。

米国による占領が続く限り、わが国は重要政策を自らの国民の意志で決定できないことになります。これはおかしい! わが国の政治家、官僚は対米従属の速やかな解消に向けて動くべきです。対米従属の打破! これこそが日本の未来をつくるのです。日本国民は怒るべきです。対米従属の解消に向けて、政治家や米国を突き上げるような世論を作らねばなりません。それは決してマイナーな声ではなく、実態をきちんと知れば国民の大多数の声となるものと私は思います。
日本はアメリカの属国ではない! そのような時代はもう終わりにしなければならないのです。

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