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1時間で作ったチラシで、娘のバレエ教室の体験希望者を450%増やした話

2022年4月の話ですが、
娘が通う教室バレエ教室の体験希望者を450%増やして、体験枠をパンクさせてしまいました。
(嬉しい悲鳴)

この1件で、
「マーケティングができるようになると、いろんなことに生かせる」
という気づきがあったのでまとめてみます。


事の発端はというと、
うちの奥さんからの次の一言。

なんかパソコン得意やからってことでバレエ教室の募集チラシ作るのお願いされてんけど。どうしよ。汗

これを聞いて、”マーケタースイッチ”がON。

仕事終わりの夜22:00くらいだったけど覚醒。
家族にええとこ見せようと思って「やったろやないかい」と脳と手が動き出しました。


とりあえず奥さんにいろいろとヒアリングしました。

(細かい情報には興味ない人よっていう方、思い切って飛ばしてもらって大丈夫です笑)

-  今のバレエ教室ってどんな状況?

今バレエ教室に通っている子は娘を合わせて3人。(年少~年長まで)
去年の体験参加者は2人。そのうち教室に契約した子供は1人。
別に教室としては増やしたいわけでもなさそうだけど、もうちょっと友達増えたほうが子供も楽しそう。

<こちらが前年の募集ポスター>

※パソコンが得意なお母様が作られたもの。これももちろん素晴らしいです。

- このチラシでどうなったらええの?

体験参加者を増やして、その後バレエ教室に参加してもらうことがゴール
裏ゴール:娘のバレエ友達を増やすこと
作ったチラシは各家庭に1枚配られるのと、幼稚園の入り口に掲示される予定

- どんなバレエ教室なん?

・60年以上続く伝統あるバレエ教室
・先生は子供たちを10年以上指導してきた経験がある
・本格的なバレエという感じではなく初めてでも楽しみながら取り組める
・毎週木曜日の幼稚園終了後に幼稚園内で練習
・毎年4月に大きな舞台で発表会を行う

- 他に習い事ってどんなのがある?

・幼稚園終了後に通えるのだとスポーツ教室(毎週金曜実施)
・幼稚園外の他の習い事は他にもピアノとかいろいろある

- バレエ教室通う前、どんなこと考えてた?

・幼稚園の間にいろんなことに興味持ってほしいし習い事は何かさせてあげたい
・ピアノは土曜日にヤマハに行くのは決まってた
・共働きだから預かり保育(幼稚園が終わった後も預かってもらう)は必須
・運動神経はあんまりなさそうだけど、なんか運動はやらせたい
・バレエやってると体柔らかくなりそうだし姿勢良くなりそう

- 実際通わせてみて、どう?

・仕事してる身からしたら幼稚園の後でそのまま参加してくれるのはめっちゃ楽。一回迎えに行かなくていいし
・音楽とか踊るのとか好きだし楽しんでる感じがいい
・発表会で晴れ舞台に立つ瞬間はやっぱり感動するよね。泣ける
・発表会で結構金かかるのはきつい。それがキツくてやめる子もいるくらい



さて、どう作ろう?


ここまで情報を整理して、あなただったら何を「真ん中」にしてコミュニケーションを作りますか?

バレエ教室のベネフィットはいろいろありますよね。

・大きくなった時に姿勢がいいのを見て「あぁ、バレエ通わせてたからやなぁ」と感じる瞬間
・発表会で晴れ舞台に立ってるのを見て「あんなにしっかりして成長したなぁ」と感じる瞬間
・バレエ終わってお迎えに行く時に「このお迎え何回もしなくていいの楽やなぁ」と感じる瞬間
・子供がバレエから帰って家でも踊ってるのを見て「楽しんでくれてて何よりやなぁ」と感じる瞬間

とかがパッと想像できます。

さてそんな中で私がバーッと作ったポスターがこちら。


※デザイン素人が作ったものなのでデザインクオリティは目を瞑ってください。

僕が真ん中に置いたのは「楽しい習いごと」。
狙うのは「楽しい習いごと」として一番のポジションを取ることでした。

もちろんデビルインサイトとして「親は楽したい」って気持ちはあるし、
長期的に見ると「正しい姿勢」とか「発表会での成長した姿」もあるんですけど、
幼稚園に上がって「初めての習い事」に親が一番求める欲求は「お友達と一緒に楽しく続けてほしい」なのかなと。

「子供が毎回めちゃくちゃ楽しそうに習い事してる」のが一番大きい価値になるのかなと思ったわけです。

なんでもかんでも盛り込んでしまうとイマイチ価値が伝わらないので、
「とにかく楽しい」
「本当に楽しそう」
「楽しみ!」

ということばを前半多めに使って「他の習いごとと比べると楽しそう」という価値訴求で興味を作った上で、
その後に別のメリットもしっかり伝える構成にしました。


最初に話を聞いてからデザイン完了のここまで1時間。

仕事だったらここからさらにことば磨いてデザインクオリティ上げて、
ってしたいとこですけど10人も集まれば体験枠パンパンということだったのでこれで渡しました。


その結果は・・・

体験参加9人(前年比450%)
教室申込4人(前年比400%)

無事娘に友達も増え、いいところを見せられたとさ。
めでたしめでたし


ということで今回は、
身近なところでマーケティングの経験が生かせた事例について書きました。

バレエ教室みたいなスモールビジネスでも、
ちょっとマーケティング視点加えるだけで結果はかなり変えられるよなぁ、
と思えていい経験でした。


結局マーケティングコミュニケーションを作る上で「やるべきこと」はシンプルです。
・目的、目標を明確にする
・ATL(戦況分析)から構造/POD/意思決定要素を理解して市場の仮説を作る
・ターゲット需要とコンセプト(ベネフィット)を絞り込む
・マーケティング戦略を表現物に落とし込む

以上。


もし「マーケ視点で相談に乗ってほしい!」という方がいらっしゃったら、お力になれることもあるかもしれないので、ぜひご連絡ください。

直近割に珍しくリソース空いてますので、他にも

・集客に関するご相談
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(2023年のテーマは「フッ軽」です)


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