Apple Watch「低電力モード」で何時間使えるか試す
先日、マイナビニュースさんの連載「みんなのApple Watch使い方ヘルプ」で、Apple Watchの低電力モードについて書きました。
低電力モードというと以前は文字盤が表示されなくなり、あらゆるセンサー系が機能せず、画面をタップして時刻のデジタル表示だけを見られる、という仕様でした。それがwatchOS 9で新しくなり、低電力モード中にも文字盤やアクティビティ計測などを通常どおり使えるようになりました。
では、低電力モードで実際に何時間くらい使用できるのでしょうか。改めて試してみました。
実験環境
Apple Watch Series 8 41mmモデル
日中はデスクワークであまり移動・運動なし
入浴中以外は常時着用し、就寝時は「睡眠」集中モードを使用
モバイル通信契約なし
スタート 100%
8月16日(水)、朝7時半。Apple Watchを充電器から外し、腕につけてスタートです。
9時間後 90%
いつもと同様にシェアオフィスへ移動してデスクワーク。90%になったのは9時間後の16日16時半。思った以上に減りません。
15時間後 80%
22時半過ぎ、80%に。この日はワークアウトなし。
24時間後 68%
翌日17日(木)の朝7時半。24時から6時までは「睡眠」モード(いつもと同じ)。低電力モードでも睡眠ステージは計測されていました。
34時間後 51%
17日夕方17時半。スタートから2日目の夕方に半分まで減った計算です。
ワークアウト 35分で2%
ワークアウトアプリを使用。ウォーキングでいつものコースを歩きました。低電力モードで使用すると計測される項目が少なくなります。今回は約35分間計測して、2%減りました。
47時間後 29%
48時間後を撮り忘れてしまいましたが、その1時間半前に29%でした。丸2日使って、残り30%を切るところまで来ました。
55時間後 15%
3日目の日中に残り15%。夜までギリギリ持つかな……といったところ。
60時間後 9%
2日半が経過した19時半に、残り9%となりました。
以上の結果グラフにするとこんな感じです。
ほぼコンスタントに残量が減っていることがわかります。
もうちょっと行けそうでしたが、諸事情によりここで終了。今回は60時間以上使える、という結果になりました。バッテリー残量記録のために度々スクショを撮っていたので、これがなければ60時間後でも10%以上残っていたかもしれません。
より大きなバッテリーを搭載するApple Watch Ultraなら4日〜5日くらいは持つ可能性があります。ちょっとした旅行なら充電器は不要ですね。
日頃から「低電力モード」でも問題なさそう
今回3日間ほど低電力モードで過ごした形になりましたが、ほとんどそれを意識することなく普通に使用することができました。バッテリーの劣化を低減するために、日頃から低電力モードで使ってもいいかな、と思うほどです。
とはいってもやはり違いはあって、一つはワークアウトの記録です。ワークアウト中の画面が簡素で、計測される項目も少なくなっています。
また、バックグラウンドでの心拍数と血中酸素ウェルネスの計測が行われません。急な心拍数の変化の通知も無効になります。これで「命を救われた」系のエピソードが時々あるので、万一のことを考えるとちょっと怖いな、という気がしないでもなく……。本当に「万一」なんですけどね。
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